1970年代にヴァン クリーフ&アーペルが手掛けた、色彩豊かなペンダントへの称賛として、新たに12星座を再解釈した12本のロングネックレスが誕生した。両面にモチーフがあしらわれた作品は、どれもが本物の立体絵画のようだ。
魚座は水のエレメントを備え、感受性の豊かさや直観力、芸術的センスなどを象徴するとされる。ローズゴールドとソーダライトによって表現されている。18Kローズゴールド×ソーダライト。278万5200円(税込み)。
12星座モチーフの立体絵画に注目
ヴァン クリーフ&アーペルは、これまでもモチーフとして取り入れてきた西洋の12星座(ゾディアック)を再解釈した、ふたつのジュエリーセットを発表した。
獅子座は火のエレメントを備え、情熱や行動力、勇気を象徴するとされる。ローズゴールドとレッドジャスパーによって表現されている。18Kローズゴールド×ジャスパー。278万5200円(税込み)。
ひとつめは、1970年代に製作された色彩豊かなペンダントへの賞賛を込めたロングネックレスである。ローズゴールドを立体的に巧みに用いることで、表面の前景には、12星座の象徴となる動物や人物が立体絵画のように描かれており、その背景に火・風・水・地を表すエレメントが様式化された形で表現されている。裏面にも表面と同じ技法で星座のシンボルと名前、該当する星座の期間がゴールドで描き出されている。
本作の特徴は、多彩な種類のストーンを用いることで、一般的なジュエリーではあまり見られない鉱物によるユニークな表情が与えられた点だ。例えば、水のエレメントに属する星座に着目すると、蟹座は深い海を思わせるブルークォーツ、魚座は潮の泡や水面の光のような表情を持つソーダライト、蠍座は異国情緒あふれる海岸の澄んだ水を表現したターコイズが使い分けられ、それぞれに海の世界を表現している。
表面(左)には象徴となる弓を引くケンタウロスが浮き彫りされている。このデザインは1992年の同社のコレクションから引用されたものだ。裏面(右)には矢のシンボルと射手座の該当する期間が描かれる。18Kイエローゴールド。30万4700円(税込み)。
ふたつめのジュエリーセットは、12星座をテーマとしたイエローゴールドのメダルである。これは、メゾンが創業以来製作してきたラッキーチャームの流れを汲み、1950年代より12星座をモチーフに作られてきたゴールドメダルを現代的な視点でアレンジしたものだ。
今回、これらのメダルを常に身に着け、ひとりひとりの物語が深く刻まれたパーソナルジュエリーとなりうるものとしてサイズが見直された。精緻な浮き彫りによって星座のモチーフの象徴性を強調しつつも、より身近に寄り添う直径21mmの新しいサイズで製作されている。
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