光の街パリにモダンな輝きを灯すブルガリホテルがニューオープン

パリにブリガリホテルが華々しくオープン。60名のゲストを迎えた、華やかなレセプションとディナーがホテル内のイル・リストランテ ニコ・ロミートで開催された。

続々とオープンするブルガリホテル

　2021年12月2日、ブルガリ ホテルズ＆リゾーツは、パリの中心地、ジョルジュサンク通りに構えるブルガリ ホテル パリが正式にオープンしたことを発表した。同ホテルは現在、ミラノとロンドン、バリ、北京、ドバイ、上海に開業している。2021年から2025年にかけてはパリ、ローマ、モスクワ、東京、マイアミ、ロサンゼルスに展開を予定している。

　いずれのホテルも独特の建築デザイン、コンテンポラリーなイタリア料理、豪華なスパを擁し、ラグジュアリーホテルとして高いホスピタリティを提供している。設計は建築設計事務所アントニオ・チッテオ・パトリシア・ヴィールが手がける伝統的なデザインとドラマチックでコンテンポラリーなイタリア建築との融和となっている。

　ブルガリ ホテル パリは歴史的な高級住宅街に位置し、76質の豪華な装飾が施された客室とスイートルームを擁している。デザインはホテルのパブリックスペースを含めミラノを拠点とする建築スタジオ、アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィールが担当し、建築家のヴァローデ＆ピストレと共同でファサードの改修と建物の建設を行った。

オープンを記念したプライベートな夜会

　招待客は60名というプライベートなレセプションとディナーには、モデルで歌手のカーラ・ブルーニ、モデルのティナ・クナキー、俳優でブルガリのアンバサダーでもあるフランソワ・シビル、アデル・エグゼルコプロス、レア・セドゥ、モデルで慈善家のナタリア・ヴォディアノヴァなどがゲストとして参加した。

　有名アーティスト、ヤン・ペイミンがこのホテルのために特別に製作した作品、イタリア映画界のアイコンであるモニカ・ヴィッティがブルガリのハイジュエリー・ネックレスを身につけた油絵の肖像画＝サイト・スペシフィック・アートワークの除幕式から会はスタートした。サイト・スペシフィックとは芸術作品やプロジェクトの性質を表す用語で、その場所に帰属する作品や置かれる場所の特性を活かした作品、あるいはその性質や方法を指す。ここへ置かれるべくして製作された肖像画はホテルを訪れた際には鑑賞したいポイントのひとつと言えるだろう。

　アーティストのヤン・ペイミンはポートレートを得意とし、東京国立近代美術館などでも展示が行われたことがあるので作品を目にしたことがある方もいるかもしれない。除幕式にはヤン・ペイミンも参加し、メゾンのシンボルである、エイト・ポイントスターが装飾された床が目を引くホテルのロビーに飾られた。

　ブルガリ ホテル パリがゴールデン・トライアングルであるシャンゼリゼ地区の中心にオープンしたことは、パリのホテル業界にとって画期的な出来事であり、このホテルは光の都であるパリに地元の歴史と伝統に調和したイタリアンスタイルの居住空間を提供する。

　ブルガリ ホテル パリの総支配人であるシルヴァン・F・エルコリは、「ブルガリ ホテル パリの総支配人としてブルガリという王冠に新たな宝石をセットする、いわば新しいホテルをオープンする栄誉を得たことを大変嬉しく思います。ホテル業界のイタリアン・ジュエラーの名に恥じることのないサービスを提供するために、世界レベルのプロフェッショナルなチームを率いることを楽しみにしています」と述べた。

　本格的なアペリティーボの後、著名なイタリア人マジシャン「エディ」が素晴らしいトリックでゲストを楽しませ、「ボンパのヴィテッロ・トンナート添え」「フリッタータ・ディ・パスタ」「スカンポのカタフィ」などのカナッペが振る舞われた後、ゲストは「イル・リストランテ ニコ・ロミート」に場所を移し、ここでは数々の賞を受賞したイタリア人シェフ、ニコ・ロミートによるディナーが提供された。

　ニコ・ロミートはイタリアのダイニングの伝統を見直し、独自の最先端技術を駆使したメニューを提供する。「トルテッリ・アル・タルトゥーフォ・ビアンコ」と「グァンチア・ディ・ヴィテッロ・アル・バローロ」を中心に、サッシカイア2016年の特別なインペリアル・ボトルとの組み合わせでユニークなメニューが提供された。

　さらにゲストたちはこの夜、バックライト付きのオニキス・バーからの光が漆黒の壁に息吹を吹き込み、温かく洗練された雰囲気を生み出す「ブルガリ・バー」にてイタリアとフランスに深く根ざしたアイコニックなブランドアンバサダーのひとりである、カーラ・ブルーニによるプライベート・コンサートを楽しんだ。カーラ・ブルーニは日本ではサルコジ元フランス大統領の元モデルの妻というイメージが強いが、90年代にはクラウディア・シファーらと共にスーパーモデルとして活躍し、フランスのグラミー賞とも呼ばれるヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージックの最優秀女性アーティストに選ばれるなど音楽業界でも成功を収めている。

　コロナ収束の気配が見えてこない現在では、まだヨーロッパへ気軽に行くには時間がかかりそうだがパリに滞在する際の選択肢のひとつとしてはいかがだろうか。