シャネルが「赤」をテーマにした限定コレクション「レッド エディション」を発表

シャネルは、ブランドのシグネチャーカラーのひとつである「赤」をテーマとした、3本の限定モデルで構成される新コレクション「レッド エディション」を発表した。「J12 X-Ray」と「ボーイフレンド スケルトン」、そして「ボーイフレンド スケルトン X-Ray」の新作はバゲットカットのルビーがセッティングされ、洗練された個性を強調する。

ブランド創業者の意思を継ぐ新コレクション「レッド エディション」

　シャネルは、ブランドが持つ5つのシグネチャーカラー（ホワイト、ブラック、レッド、ベージュ、ゴールド）の中のひとつである、レッドをテーマとした時計の限定コレクション、「レッド エディション」を発表した。このコレクションは、「J12 X-RAY レッドエディション」と「ボーイフレンド スケルトン レッド エディション」、そして「ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション」の3本の新作で構成されている。

　ブランドの創業者であるガブリエル シャネルは、「悲しいときには、ルージュをまとって挑みなさい」と語ったように、自信や存在感を高め、装いにアクセントを添える強さを持つ、レッドを好んでいたという。衣服やアクセサリーなどの引き立て役として、シャネルにとって欠かせない色がレッドである。

　今回登場した特別なコレクションのシグネチャーカラーとして、レッドが3本のタイムピースを彩った。シャネル ウォッチメイキング クリエイション スタジオのディレクターを務めるアルノー・シャスタンは、このコレクションについて次のように語った。

「私は、3つのオートオルロジュリー ピースに、赤の表現を加えました。赤によって際立つムーブメントの構造の大胆さ、ベージュゴールドとルビーのマリアージュで生まれる官能性、レッド ストラップの光沢が手首で魅せる存在感が気に入っています。赤には弱さが一切なく、かわりに確固たるエレガンスが存在するのです」

レッドをまとう2本の「ボーイフレンド スケルトン」

「ボーイフレンド スケルトン」は、シャネルの3番目の自社製ムーブメントにして、初のスケルトン構造を持つムーブメント、キャリバー 3.を搭載し2018年に登場したモデルだ。開発に約3年の歳月を費やしたキャリバー 3.は、ボーイフレンドの八角形ケースの中で、縦に連なる円のパーツが浮いているかのように配置されている点が特徴的。

　今回レッド エディションでは、この自社製キャリバーにレッドを組み合わせた「ボーイフレンド スケルトン レッド エディション」と「ボーイフレンド スケルトン X-RAY レッド エディション」が加わった。前者は、艶消しの18Kベージュゴールドケースとの組み合わせにより、レッドの存在感が際立っている。また後者は、サファイアクリスタル製のケースと、赤く染まったムーブメントのブリッジが、見事なコントラストを生み出している。

　ブリッジと歯車の間から自身の肌がのぞくキャリバー 3.の構造美は、「ボーイフレンド」ウォッチのコードでもあるマスキュリンな魅力を体現。レッドが生み出すインパクトが、唯一無二の個性と威厳をもたらした。

サファイアクリスタルとルビーが彩る「J12」

　2020年に「J12」の誕生20 周年を祝し、ブランドのカラーコードから解き放たれた“透明”のコンセプトを体現した意欲作「J12 X-RAY」を発表した。ケースからブレスレットまでサファイアクリスタルで製作された、初のJ12である。

　そして今回、その血統を継ぎレッドをアクセントに用いたのが今作「J12 X-Ray レッド エディション」だ。ベゼルやインデックスに配された鮮やかなルビーは、生命と情熱の象徴とされている。

　ベゼルとインデックスには、バゲットカットのルビーをセッティング。J12の滑らかなケースやスケルトンダイヤルのクリアな世界観とコントラストを成し、洗練されたデザインが個性を主張する。

　また本作はスケルトン構造の自社製ムーブメント、キャリバー 3.1を搭載する。地板や受け、日の裏車のブリッジや歯車のブリッジまでもサファイアクリスタル製だ。このサファイアクリスタル製のブリッジは、透明なダイヤルと見事に一体化し、ダイヤルに浮かび上がるレース刺繍のような歯車の動きを表裏から鑑賞することができる。