ハミルトンは、1970年代に同社がイギリス空軍へ納入していたパイロットクロノグラフを復刻した、「カーキ パイロット パイオニア メカ クロノグラフ」を発表した。特徴的なケース形状とダイアルデザインを忠実に再現しており、手巻き式クロノグラフムーブメントを搭載している。
よりオリジナルに忠実な復刻を果たした、イギリス空軍納入モデル
世界各国の軍隊に腕時計を供給してきた歴史を持つハミルトン。そのリアルなミリタリーウォッチの血を引いているのが、同ブランドの「カーキ」コレクションである。
オリジナルよりも若干ケースが大型化したものの、細部に至るまで再現性の高い復刻モデルに仕上がっている。太く長い時分針や大型のインダイアルによって、抜群の視認性を誇る。手巻き(Cal.H-51)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40mm、厚さ14.35mm)。10気圧防水。26万5100円(税込み)。
今回発表されたのは、1970年代にイギリス空軍(RAF)へ供給していたパイロットクロノグラフをモチーフとしたモデルである。丸みを帯びたケース形状が特徴的な、このツーカウンタークロノグラフは、これまでにも何度か復刻されているが、今回はよりオリジナルの意匠を意識した仕上がりとなっている。
グレイン仕上げによって光の反射を抑えたブラックダイアルには、3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドが配されており、オリジナル同様にデイト表示は省かれている。ペンシル型の時分針はラッカー塗料によって白く縁どられ、ブラックダイアルとのコントラストが、パイロットウォッチに不可欠な高い視認性をもたらしている。
針に塗布されたスーパールミノバは、経年変化を想起させる色合いに仕立てられており、アクリル風防のようにぷっくりと立ち上がったボックスサファイアガラスと相まって、クラシカルな印象を高めている。また3時側が膨らんだ左右非対称ケースは、リューズとプッシュボタンを保護するための機能的なデザインだ。ミリタリーウォッチらしく全面にサテン仕上げが施されており、タフな仕上がりとなっている。
搭載するムーブメントはキャリバー H-51。オリジナル同様の手巻き式クロノグラフでありながら、シリコン製ヒゲゼンマイや約60時間ものパワーリザーブを備え、現代的なスペックを誇る。
Contact info: ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン Tel.03-6254-7371
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