“356 スピードスター”のタコメーターをイメージした、レゼルボアール「カニスター シルバー」

“356 スピードスター” のタコメーターからインスピレーションを得てデザインされた、レゼルボワールの新作モデル「カニスター シルバー」が、新しいキャリバー「RSV-240」を搭載し、シルバーカラーのダイヤルで登場する。

この時計のパワーリザーブは約56 時間。3 つの機構（レトログラードミニッツ、ジャンピングアワー、パワーリザーブ）を最適化した、レゼルボワールが特許を保持する専有モジュールと、〈LJP-G100 ベース〉のムーブメントを合わせ持つ「カニスター シルバー」が、1950 年代の自由とスピードの精神に賛辞を贈る。

レゼルボアール「カニスター シルバー」

　「高速走行」というと、まず心に浮かぶのはカーレースだが、この言葉が人の生き方を連想させることもある。「1 速」「2 速」と数える間にエンジンがカタカタと音を立て、木々がざわめく。夢に見た瞬間が現実のものとなる。感覚が目覚め、研ぎ澄まされる。「3 速」「4 速」。コースを駆け抜けるために不可欠なのは足を巧みに動かしてアクセルを踏み込むこと。そのときプレッシャーが極限に達する。「カニスター」で時間を確認するとき、こうした情景が心に浮かぶだろう。

アドレナリンが上昇する腕時計

　「手袋をはめた手でカーブしたボンネットをそっと撫ぜ、次にドアを開ける。カチッ。そして閉める。カチリ。この音を聞くと安心する。聞きなれた音だ。バックミラーを覗き、髪に手をやる。エンジンスタート。その音は柔らかくも力強い。間もなく午前10 時30 分。太陽が車体を温め、エンジンがうなり、タコメーターの針が動き始める。そこには生来の豪放さがあり、情熱が常識を打ち破る。古い毛布のように年季の入った表情をした助手席の革張りがその証人だ。太陽光線がダッシュボードに射し込む。これから始まる冒険の旅の忠実な伴走者である機械式時計の分針が時を刻む。

新キャリバー「RSV-240」

　新キャリバー「RSV-240」で使用するモジュールは、このキャリバーのために特別に開発された改訂版のP168 で、これまで通りに3 つの複雑機構（レトログラードミニッツ、ジャンピングアワー、パワーリザーブ）を動かす一方で、いくつかの新たな最適化がなされている。またこのモジュールは〈LJP-G100 ベース〉ムーブメントと組み合わされ、パワーリザーブが約56 時間に延長された。「カニスター シルバー」に搭載されてデビューする新しいキャリバー「RSV-240」は、今後、レゼルボワールのすべてのコレクションに展開する予定だ。