アーノルド&サンは、2022年の新作として「ネビュラ 41.5 スチール」を発表した。ネビュラ(星雲)という名前は、宇宙空間にある塵とガスの巨大な雲にちなんでいる。星雲には、超新星など、死にゆく星の爆発によって放出されたガスや塵が起源となるものがある。また、新しい星が形成されつつある領域である星雲もある。
ネビュラ 41.5 スチール
手巻き(cal.A&S5201)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約90時間。SS(直径41.5mm、厚さ8.73mm)。30m防水。ラバーストラップモデル204万6000円(税込み)、SSブレスレットモデル220万円(税込み)。
このタイムピースの文字盤側に配置された7つのブリッジは、中心から外周に向かって放射状に広がり、彫刻のようなムーブメントは炸裂する星のような印象を与える。この作品のために製作されたキャリバー A&S5201は、その個性を存分に発揮しており、そのオープンワークの構造と、ほぼ完全な左右対称が特徴だ。伝統的な形状のブリッジはジョン・アーノルドのクロノメーターを彷彿とさせ、オープンワークによって、極めてメカニカルなデザインでありながらも軽やかさを強調している。
バイカラー
キャリバー A&S5201のブリッジにはパラジウム処理が施され、その輝きはステンレススティール製ケースと調和している。地板、香箱蓋、文字盤のインナーベゼルには、ブルーのPVD加工が施されている。ネビュラ 41.5 スチールは、3リンクのステンレススティール製ブレスレットと、編み込みのような外観が特徴のバリスティック ラバーストラップの2種類が用意された。内側と外側、時計の基本部分とディテールでふたつのトーンの美しさが際立つ。
充実した装備
キャリバー A&S5201は素材を削って改造するのではなく、オープンワークとして製作された。その結果、表・裏の両面ともクリアで視認性の高いディスプレイが実現。部品はひとつひとつ繊細な仕上げを施し、完全で流動的なフォルムを成している。ディテールの積み重ねと全体的なアプローチにより、このキャリバーは、オープンワークのムーブメントという特別な場所で存在感を放っている。
パワーリザーブは約90時間のため、手動の巻上げを3日半に一度行うだけで足りる。また、厚さ4mmのキャリバーはこのモデルの薄さに貢献している。ネビュラ 41.5 スチールの厚さはわずか8.73mmで、超薄型のカテゴリーに分類される。
高度な処理
また、キャリバー A&S5201はブルーカラーを採り入れただけではなく、いくつかの進化がみられる。テンプは歯車列と合わせるようにロジウムメッキが施され、反対側に配置されたスモールセコンドと完璧に調和する。地板、特に裏側の仕上げは、サンレイ仕上げに近い表面処理「レイヨン・ド・ラ・グロワール」で、波打つような形状だ。アーノルド&サンはこうして、ネビュラ41.5スチールを新しい軌道に乗せることに成功した。
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