ノルケインは、新作「ワイルドワン」を発表した。今作は独自のカーボン複合素材である「NORTEQ(ノルテック)」やラバー製のショックアブソーバーを用いることで、驚異的な軽さと優れた堅牢性を与えられたスポーツウォッチである。限定モデルを含む4種がラインナップする。
スイスのサプライヤーの総力を結集した、革新的かつサステナブルな新作
2022年6月、ジャン-クロード・ビバーがノルケインの取締役会顧問に就任した。ブランパンの再興をはじめ、ウブロやゼニス、タグ・ホイヤーにおいて、さまざまなヒットモデルを生み出してきたことで知られる氏が、突如ノルケインに参画したことは、大きな話題となった。そしてノルケインは、ビバー氏と練り上げたコンセプトを基に、早くも「インディペンデンス コレクション」の新作「Wild ONE」を発表したのである。
カラーリング違いで3種のバリエーションが用意されている。ノルテックのカラーは現在、ブラックとバーガンディーの2種が発表されているが、2023年には、更に興味深い色が開発される予定だ。(左・中央)自動巻き(Cal.NN20/1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ノルテック×ラバー(直径42mm、厚さ12.3mm)。200m防水。76万6700円(税込み)。(右)自動巻き(Cal.NN20/1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ノルテック×ラバー(直径42mm、厚さ12.3mm)。200m防水。世界限定200本。79万9700円(税込み)。
今作は、独自素材である「NORTEQ(ノルテック)」を採用することによって、驚異的な軽さと革新的な構造を手に入れたスポーツウォッチである。ノルテックは、航空宇宙産業で使用されているカーボンファイバーと、バイオ由来原料を60%含む高性能ポリマーマトリックスを融合した、カーボン複合素材だ。その重さは、スチールの約1/6。軽量素材の代表でもあるチタンと比べても約1/3と極めて軽い。さらに、生産工程で残った材料は100%リサイクル可能。革新的でありながら地球環境に配慮する、同社の姿勢が表れた素材である。
ノルテックは、ラバー製のショックアブソーバーの表側と裏側に取り付けられており、保護ケージの役割を果たしている。ショックアブソーバーの内部には、チタン製のコンテナに包まれたムーブメントが格納されている。性質が異なる複数の素材を効果的に配置することによって衝撃吸収力を高め、5000gで実施されるテストも難なくクリアしているという。複雑な構造ながら200m防水を達成し、多様なスポーツシーンに対応する汎用性の高さを誇る。
ストラップは、ショックアブソーバーと同色のラバー製が採用されている。同社は、2021年7月、時計製造における動物虐待をなくしていくことを宣言し、レザーストラップをはじめとした革製品の採用を順次廃止していくこととした。今作もその宣言に則り、ヴィーガン認定のラバーストラップを採用している。
ダイアルには、ノルケインのダブルNのロゴをあしらった、レーザーカットが施されている。ダイアルは0.05mmずつ高さが異なる3層で構成されているため、立体的な仕上がりを楽しむことができる。複雑なパターンのダイアルながら、インデックスと針が大きくはっきりしているため、視認性に優れている。夜光塗料は、長時間発光する、X1グレードのスーパールミノバを採用している。
ムーブメントは、同社の誇るマニュファクチュールキャリバーNN20/1を搭載する。ダブルブリッジのテンプ受けによる頑強な構造や、約70時間のパワーリザーブ、C.O.S.C.公認クロノメーターを取得した高精度を備えた、ハイスペックなムーブメントだ。
「ワイルドワン」は、カラーリングの異なる3種と、野生動物保護活動を続けるノルケイナー、ディーン・シュナイダーとのコラボレーションによる限定モデル1種がラインナップする。
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