ハミルトン、アイコニックな名作「ベンチュラ」の14Kゴールド製モデルが登場

特徴的なデザインで世界にインパクトを与えたハミルトンの「ベンチュラ」は単なる時計界のアイコンではなく、インダストリアルデザインの傑作と言われている。今年、創業130周年を迎え、初期モデルと同仕様の14金製ケースをまとうスペシャルバージョンが世界限定130本で発売される。

世界初の電池式時計としての存在感

　ハミルトンの研究開発チームは、10年にも及ぶ歳月をかけ、1957年に世界初の電池式時計を開発し、今日のクォーツ時計の先駆けとして未来を変える存在となった。アメリカン・ドリームがもっとも身近であった1950年代の限りなく自由で壮大な時代の下で生まれたモデルが「ベンチュラ」である。

　アメリカの代表的なインダストリアルデザイナーであるリチャード・アービブがデザインした斬新なトライアングルケースをまとい、電池式ムーブメントを搭載したそのSF的な美しさは時計界に大きな衝撃を与えた。電磁コイルを動力源とし、旧来の機械式時計と1960年代に登場するクォーツ式ムーブメントの架け橋となる画期的な技術を搭載していたことにも注目が集まった。

　また、ハリウッドのスーパースターであるエルヴィス・プレスリーが主演をつとめた伝説的な映画「ブルー・ハワイ」の中で着用したことで確固たる地位を築いたモデルである。

創業130周年を記念するモデル

　本作は初期モデルと同仕様の14金製で製作されたケースに収められている。ハミルトンの特別なコレクションのひとつとなることは間違いないだろう。反射防止加工を施したサファイアクリスタルや5気圧防水性能といった最新の高性能を持ちながらも、オリジナルモデルへのオマージュとして特別に配されたオールレッドカラーの秒針がレトロな魅力を引き立てている。