【2023年新作時計】A.ランゲ&ゾーネ、ユニークなリセット機能を持つ「オデュッセウス・クロノグラフ」を数量限定で発売

A.ランゲ&ゾーネは、スポーツシリーズ「オデュッセウス」の新作として「オデュッセウス・クロノグラフ」を発表した。ふたつの特徴的な機能を備える、ブランド初の自動巻きクロノグラフモデルである本作は、A.ランゲ&ゾーネのブティックにて100本限定で販売される。

デザインと機能の新境地へ

　オデュッセウスは、2019年よりA.ランゲ&ゾーネのラインナップに加わったスポーツライン。アクティブなライフスタイルに向けて設計されたそのコレクションでは、ブランドらしいエレガントなフォルムと防水性、耐衝撃性が両立されている。

　そこに今回追加されたのが、ブランド初の自動巻きクロノグラフムーブメント、キャリバーL156.1を搭載した「オデュッセウス・クロノグラフ」だ。

　本作は、同軸積算計のクロノグラフとふたつの特徴的な機能を搭載しつつも、オデュッセウスのアイデンティティを維持したテクニカルなモデルだ。

　6時位置にはスモールセコンド、クロノグラフは60分積算計と秒針を同軸積算計としてセンターに配置。フランジに2種の目盛りを記すことでインダイアルを排し、3時位置と9時位置へのデイデイト機能の搭載を実現している。

　ベゼルを絞ったウォッチフェイスでは、外周と内周で仕上げに差をつけたブラックダイアルが奥行きを見せており、溝入りのホワイトゴールド製インデックスと象徴的な槍型の時分針が際立つ。これらの表示部には夜光が塗布されており、スポーツウォッチらしい視認性の確保が行われた。

　ツヤ消し仕上げのケースに関しては、エッジに面取り仕上げを施すことでメリハリが演出された。また、ブレスレットについてもラグとコマのひとつひとつにブラシ仕上げを施し、角を面取りすることでケースとの調和が図られている。

　本機には「ダイナミックリセット機能」と「デュアルファンクション・ボタン」のふたつの革新的機能が実装されている。

　ダイナミックリセット機能は、その名の通りダイナミックにクロノグラフの積算がリセットされる機構。一般的なクロノグラフ機能のリセットでは即座に針が元の位置に帰零するのに対し、本機能では計測が進んだ分だけ回転することでリセットが行われる。

　この際、30分積算計だけは即座に帰零するが、両針ともに30分以上計測している場合は時計回り、30分以内の場合は逆時計回りにリセットされる。

　もうひとつのデュアルファンクション・ボタンは、2時位置と4時位置のボタンがリュウズの位置によって機能を変えるというデジタルクォーツのような実用機構だ。通常位置ではクロノグラフのスタート・リセット、1段階引き出した状態では日付・曜日表示の調整が行えるようになっている。

　ムーブメントはA.ランゲ＆ゾーネ初の自動巻きクロノグラフムーブメント、キャリバーL156.1 DATOMATICを搭載する。DATOMATICは“日付”を意味する「Datum」と“自動巻き”を意味する「Automatik」というドイツ語を組み合わせた造語であり、その製造にはクロノグラフの搭載と精度の追求に向けて2度組方式が採用された。

　シースルーバックからのぞくバックビューは洋銀製のブリッジや地板、ハンドエングレービング入りテンプ受け、ブルースクリューで留めたゴールドシャトンといった伝統的な要素で構成されており、ムーブメントの製作と仕上げにおいて常に独自の道を切り開いてきたマニファクチュールの真髄を見ることができる。