選考委員の選定モデル詳細

 

2010年の成長株

篠田哲生(34歳) 嗜好品ライター

「評価されるのは“当たり前の”時計」
2010年はより一層、「普通の時計」が増えそうに思う。適度な大きさ、見やすいデザイン、使いやすい機能。当たり前だが、とても大切な要素をしっかり網羅している時計が評価されるだろう。とはいえ今回の御題は「成長株」なので、デザイン的、機構的に独自性が際立ち、個人的に気になる、“成長してほしい”シリーズも選んだ

1 カルティエ/自社ムーブメント搭載シリーズ
2 ロジェ・デュブイ/全般
3 コルム/ティー・ブリッジ
4 タグ・ホイヤー/新型クロノグラフ
5 ゼニス/クロノグラフ全般
6 ラルフ ローレン/全般(特にスティラップ)
7 ブライトリング/キャリバーB01搭載モデル
8 ヴァシュロン・コンスタンタン/ケ・ド・リル
9 オリス/全般
10 エドックス/クラスワン


2010年の成長株

菅原 茂(55歳) 時計ジャーナリスト

「技術の誇示から良きセンスへの転換を!」
誰が心配しなくても、着実に歩んでゆくであろう大御所ブランドや、リアル感から遠いスーパーコンプリは選外とした。クレバーな物作り、発想やデザインの妙が鍵を握るようなブランドに注目したい。

1 ブライトリング/キャリバーB01搭載モデル
2 パネライ/マニファトゥーラシリーズ
3 タグ・ホイヤー/モナコ24 コンセプトクロノグラフ
4 ウブロ/自社製ムーブメント搭載モデル
5 MB&F/HM4(予定)
6 ヴァン クリーフ&アーペル/ポエティック・コンプリケーション
7 カール F. ブヘラ/パトラビ
8 H.モーザー/全般
9 ロンジン/レジェンド、またはフラッグシップ
10 ユンハンス/マックス・ビル・バイ・ユンハンス


2010年の成長株

髙木教雄(46歳) ライター

「硬い財布の紐をこじ開けるのは…」
きっと来年も財布の紐は硬いでしょう。だから話題性はより重要。一方で、トップメゾンのボトムラインが、費用対効果の高さで引き続き注目される気配あり。まぁ、経済の動きも予測しづらい状況だしね。ヒット予測など、多分当たらないだろうけど……。

1 ブライトリング/クロノマットB01 2 ウブロ/キング・パワー
3 ラルフ ローレン/スリムクラシック・コレクション
4 フレデリック・コンスタント/マキシム マニュファクチュール オートマチック
5 フランク・ミュラー/フリーダム
6 パネライ/ルミノール 1950 3デイズ オートマティック
7 タグ・ホイヤー/モナコV4
8 ピエール・ミッシェル・ゴレイ/ラトラパンテ
9 パテック フィリップ/Ref.5119
10 A.ランゲ&ゾーネ/1815


2010年の成長株

広田雅将(35歳) 時計ジャーナリスト、webChronosモデレーター

「ここ数年ヒットするのは、危なげない時計」
消去法で選んだところ、危なげない時計ばかりが残った。いずれも、ムーブメントの設計や斬新な機能よりも、時計としてのバランスに優れた物ばかりだ。今後数年は、こういった手堅い時計が、市場に好まれるだろう。個人的には、もちろん歓迎すべき方向である。

1 ベル&ロス/BRシリーズ
2 タグ・ホイヤー/カレラ3
3 ショパール/マークIII
4 ブライトリング/モンブリラン
5 パネライ/ルミノール 1950 3デイズ オートマティック
6 クエルボ・イ・ソブリノス/エスプレンディドス
7 ヴァン クリーフ&アーペル/全般
8 シチズン/シリーズ8
9 ロンジン/ヘリテージコレクション全般
10 ショーメ/ダンディ