2010年の成長株

古川直昌(40歳)『クロノス日本版』編集長

「動向が少しでも読み取れるものを」
遠い未来に思いを馳せるよりも、1年、2年後の近い将来のビジョンを思い描くほうが難しいのかもしれない。ここにあげた6モデルは、2009年に何らかのアクションがあったものばかり。動向が読み取れない他の新作について根拠もなく推量するのはやめておく。

1 タグ・ホイヤー/カレラ
2 ハリー・ウィンストン/オーパス10
3 グラスヒュッテ・オリジナル/セネタシリーズ全般
4 シャネル/J12
5 A.ランゲ&ゾーネ/ポスト・ツァイトヴェルク
6 パテック フィリップ/新しいメンズのクロノグラフ
7 ──
8 ──
9 ──
10 ──


2010年の成長株

山田龍雄(不詳)『WATCH LIFE』主筆

「力強い上位グループの躍進力」
躍進には偶然はない。大きく成長するのには必ず理由があります。商品のクォリティと魅力は当然ながら、時代の追い風、そして売るためのマーケティングも不可欠でしょう。そんなことをつらつら考えながら、本命、対抗、大穴よろしく時計業界をざっくり眺めてみました。でも、上位グループの成長力はかなりパワフルですね。

1 ブライトリング/クロノマットB01
2 タグ・ホイヤー/カレラ(自社製クロノグラフ)
3 パネライ/マニファトゥーラ コレクション(P.9000シリーズ)
4 ウブロ/ビッグ・バン
5 オメガ/シーマスター
6 クエルボ・イ・ソブリノス/全般
7 コルム/全般
8 ベル&ロス/全般
9 カルティエ/マニュファクチュール コレクション
10 カシオ/Gショック


2010年の成長株

名畑政治(47歳)時計ライター

「やっぱり技術力でしょ?」
マニュファクチュール戦争が一段落し、時計としての本当の価値を愛好家にアピールしていく時代になったと思う(思いたい)。だから優れた技術こそ正当に評価されて欲しいという期待を込めた。例によってすべて同列、ABC順。

・ ブライトリング/全般(特にB01)
・ ドゥ ベトゥーン/全般
・ フランク・ミュラー/全般(特にフリーダム)
・ グラスヒュッテ・オリジナル/全般
・ ラング&ハイネ/全般
・ オメガ/全般
・ パネライ/全般
・ パテック フィリップ/全般
・ セイコー/全般
・ タグ・ホイヤー/全般(特にV4)


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。