選考委員の選定モデル詳細

 

S.I.H.H.とジュネーブの良作

菅原 茂(58歳) 時計ジャーナリスト

「センスの良さと成熟感」
全体的におとなしい。多くの人がそんな印象を抱いたであろうジュネーブの新作。とはいえ、個性が光る秀作も少なからず発見。”圧倒”ではなく、上質なセンスや成熟感をポイントにセレクトした。

1 ヴァン クリーフ&アーペル/ポエティック ウィッシュ
2 カルティエ/プロムナード デュヌ パンテール
3 リシャール・ミル/RM056
4 ロジェ・デュブイ/パルジョン クロノグラフ
5 フランク・ミュラー/トノウ・カーベックス ヴィンテージ
6 F.P.ジュルヌ/オクタ・スポーツ
7 サイラス/クレプシス
8 IWC/パイロット・ウォッチ・ワールドタイマー
9 ボーム&メルシエ/ケープランド・フライバック・クロノグラフ
10 カルティエ/タンク アングレーズ


S.I.H.H.とジュネーブの良作

古川直昌(43歳) 『クロノス日本版』編集長

「トゥールビヨンは健在なり」
カルティエ、オーデマ ピゲ、リシャール・ミル、ジャガー・ルクルト。いずれも確たるコンセプトと新しい方向性(薄型化、斬新な意匠、高精度の訴求)を備えたトゥールビヨンを発表したブランドだ。百花繚乱でトゥールビヨンはもうこりごりなんて嘘。トゥールビヨンは複雑機構の花形の座を失っていない。

1 パネライ/ラジオミール S.L.C.スリーデイズ-47MM スペシャルエディション
2 カルティエ/タンク フォル
3 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク 復刻モデル
4 リシャール・ミル/RM056
5 カルティエ/プロムナード デュヌ パンテール
6 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク トゥールビヨン エクストラ シン
7 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー
8 リシャール・ミル/RM053
9 ピアジェ/ピアジェ グベナー
10 ジャガー・ルクルト/マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン 40


S.I.H.H.とジュネーブの良作

KIH(46歳) 『Purist PRO』モデレーター

「復刻版は手を加えるべからず」
いろいろなブランドから復刻版が出ている今日この頃であるが、みな多少オリジナルに手を加えてくるのが気に入らない。そんな中ロイヤル オークは、時代に媚びて大きくすることもなく、裏スケになったり日付の白黒が入れ替わったりという微妙な違いがあるが、それはいずれも良くなった、と思わせるところがいい。

1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク 復刻モデル
2 A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア・フラッハ(18KWG)
3 ヴァン クリーフ&アーペル/ポエティック ウィッシュ
4 ジャガー・ルクルト/デュオメトル・カンティエーム・ルネール 40.5
5 ジラール・ペルゴ/GP1966 ミニッツリピーター
6 リシャール・ミル/RM050
7 モンブラン/コレクション ヴィルレ 1858 ヴィンテージ タキデイト
8 ジャガー・ルクルト/グランド・レベルソ・ウルトラスリム 1931


S.I.H.H.とジュネーブの良作

山田龍雄(不詳) 『WATCH FILE』主筆

「ブランドの新境地を切り拓く意欲作に注目」
まだまだ秀逸な新作がたくさん発表されていますが、個人的に注目したモデルは、まあこんなところか。そのキーワードは新境地。そのブランドの新しい地平線を切り拓いたシリーズやモデルには、やはり敬意を表したい気分になる。

1 リシャール・ミル/RM056
2 カルティエ/ロトンド ドゥ カルティエ ミニッツリピーター フライングトゥールビヨン
3 ジャガー・ルクルト/デュオメトル・スフェロトゥールビヨン
4 タグ・ホイヤー/マイクロガーダー
5 ロジェ・デュブイ/パルジョン クロノグラフ
6 ウブロ/キング・パワー ウニコ GMT セラミック
7 パネライ/ラジオミール エイトデイズ GMT オロロッソ-45MM スペシャルエディション
8 ジラール・ペルゴ/ヴィンテージ1945 XXL ラージデイト ムーンフェイズ
9 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー
10 IWC/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トップガン・ミラマー”