新たなるバーゼルワールド

篠田哲生(37歳) 嗜好品ライター

「手堅さのなかに見える〝らしさ〟のデザイン」
S.I.H.H.同様、原点回帰やモデルエクステンションなど、コンサバで手堅いモデルが目立った。どれもブランドの個性をしっかり立たせており、買う気にさせるモデルが多い。しかし敢えて1位に押したいのは、超絶モデルのウブロ「MP-05 ラ・フェラーリ」。これが時計×クルマのコラボレーションの正解例なのではないか。

1 ウブロ/MP-05 ラ・フェラーリ
2 パテック フィリップ/Ref.5200 ゴンドーロ
3 オメガ/シーマスター アクアテラ “15000ガウス”
4 ベル&ロス/BR123 スポーツ ヘリテイジ
5 ゼニス/パイロット アエロネフ タイプ20 “40mm”
6 ブライトリング/トランスオーシャン クロノグラフ 38
7 オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ “ダークサイド・オブ・ザ・ムーン”
8 ロンジン/ヘリテージ 1938 クロノグラフ
9 モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
10 ティソ/ヘリテージ 160周年記念モデル


新たなるバーゼルワールド

広田雅将(39歳) 時計ジャーナリスト兼アートソルジャー、Web Chronosモデレーター

「買いたいモデル、意義深いモデル」
すべて見たわけではないので、選択したモデルに偏りはあるはず。そのうえで、買いたいモデル、意義のありそうなモデルを選んでみた。ミドルレンジが多いのは、今年このレンジに魅力的なモデルが多かったためである。

1 パテック フィリップ/Ref.5200 ゴンドーロ
2 セイコー/グランドセイコーヒストリカルコレクション “44GS”限定モデル
3 オメガ/シーマスター アクアテラ “15000ガウス”
4 ローラン フェリエ/ガレ トラベラー
5 スウォッチ/スウォッチ・システム51
6 タグ・ホイヤー/カレラ マイクロペンデュラム
7 H.モーザー/マユ
8 モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
9 ジャンリシャール/テラスコープ
10 ジン/T1


新たなるバーゼルワールド

髙木教雄(50歳) ライター

「新しいスタートは良作の豊作」
ヘルツォーク&ド・ムーロンによって改装された会場の中に設えられた各社の新しいブースは、著名な建築家、デザイナーの作品も多く、それ自体が話題に。新たなスタートを切ったバーゼルワールドは、とても革新的な機構が強く印象に残った。複数のテンプを載せたり、磁力の応用だったり。リアルウォッチにも良作が多く、選ぶのに一苦労。

1 パテック フィリップ/Ref.5227 カラトラバ
2 ブライトリング/トランスオーシャン クロノグラフ 38
3 ブレゲ/クラシック クロノメトリー 7727
4 タグ・ホイヤー/カレラ マイクロペンデュラム
5 ブランパン/ル・ブラッシュ トゥールビヨン カルーセル
6 クリストフ・クラーレ「カンタロス」
7 ルイ・ヴィトン/タンブール ツイン・クロノ
8 オメガ/シーマスター アクアテラ “15000ガウス”
9 シャネル/J12 ホワイト ファントム
10 エルメス/ケープコッド GMT


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。