選考委員の選定モデル詳細

 

菅原 茂(62歳) 時計ジャーナリスト

「おもしろい展開になってきた。」
基幹ムーブメントの内製化とならんで、今や自社ムーブメントは百花繚乱の個性化時代に。高性能だけでなく、ビジュアル表現の決め手としても重要度が増してきたのは興味深い。

1 ブレゲ/トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087
2 シャネル/ムッシュー ドゥ シャネル
3 ブライトリング/スーパーオーシャン ヘリテージ クロノワークス
4 グラスヒュッテ・オリジナル/セネタ・エクセレンス
5 ルイ・ヴィトン/エスカル スピン・タイム オトマティック
6 ウブロ/ビッグ・バンメカ-10 チタニウム
7 アンジェラス/アーバン U40 レーシング トゥールビヨン スケルトン
8 ユリス・ナルダン/グランド デッキ マリーン トゥールビヨン
9 ピアジェ/「ピアジェ エンペラドール・クッション」700P
10 シチズン/エコ・ドライブ ワン


鈴木幸也(44歳)『クロノス日本版』編集部

「分水嶺は他社に真似できない“価値”を生む力」
今年の新型ムーブメントで印象深いのは、複雑時計の最高峰であるミニッツリピーターに、高度な技術と独自の発想による他社には真似すら不可能な個性を盛り込んだ野心作が際立った点だ。さらに、古典回帰や、その真逆の電気をも採り入れたギミックなど、他社と差別化するために生み出された“新たな価値”を持つものを選んだ。

1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク コンセプト スーパーソヌリ
2 ブレゲ/トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087
3 ブルガリ/オクト フィニッシモ ミニッツリピーター
4 クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー/クロノメーター フェルディナント・ベルトゥー FB1
5 ウルベルク/EMC“タイムハンター”
6 パテック フィリップ/ワールドタイム・クロノグラフ Ref.5930
7 ヴァン クリーフ&アーペル/ミッドナイト ニュイ リュミヌーズ ウォッチ
8 A.ランゲ&ゾーネ/リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド
9 グランドセイコー/9R スプリングドライブ 8DAYS
10 シチズン/エコ・ドライブ ワン


名畑政治(56歳) 時計ライター

「新型すべて良品にあらず」
「新型ムーブメントってそんなにあったかな?」と思ったが、調べたら結構、ありました。ただし、話の腰を折るようで悪いが、新型だからってすべて良いわけではないし、逆に信頼性などの面で不安もある点は指摘しておきたい。購入を考えている方は慎重にね。例によってすべて同列、順位なし。

・ロレックス/オイスター パーペチュアル デイトジャスト 41
・ブライトリング/スーパーオーシャン ヘリテージ クロノワークス
・グラスヒュッテ・オリジナル/セネタ・エクセレンス
・クレドール/ジュリ トゥールビヨン彫金限定モデル「FUGAKU」
・A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン