選考委員による選定モデルの詳細

菅原 茂(69歳) 時計ジャーナリスト
「推しはシティダイバーズ」

ダイビングとは無縁な自分にとって、ハイスペックよりも一種のデザインウォッチとしての魅力度のほうが重要に思える。無骨さでなく、若々しくカッコよく見えることこそが理想だ。

  1. チューダー/ペラゴス FXD クロノ “アリンギ・レッドブル・レーシング”
  2. ロレックス/オイスター パーペチュアル サブマリーナー
  3. オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
  4. ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ
  5. セイコー/プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT
  6. ジン/T50
  7. ベル&ロス/BR 03-92 ダイバー
  8. ブライトリング/スーパーオーシャン オートマチック全般
  9. モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
  10. オリエントスター/ダイバー1964 1st エディション

篠田哲生(46) ウォッチディレクター
「ルールがあるからこそはみ出す工夫を楽しみたい」

ダイバーズウォッチと名乗るには規格があるし、ISO 6425規格に準拠していなかったとしても、逆回転防止ベゼルやシンプルな表示など「らしさ」は必ず残しているので、ダイバーズウォッチは、どうしても個性が乏しくなりがち。だからこそ、デザインで工夫を凝らしたモデルに引かれます。

  1. チューダー/ブラックベイ セラミック
  2. シチズン/プロマスター エコ・ドライブ ダイバー200m
  3. セイコー/プロスペックス マリーン マスター プロフェッショナル
  4. G-SHOCK/MRG-BF1000R
  5. ベル&ロス/BR 03-92 ダイバー
  6. ブランパン/フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ
  7. パネライ/サブマーシブル カーボテック™
  8. ジン/UX
  9. ボール ウォッチ/ディープクエスト Ⅱ
  10. モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー

安藤夏樹(48歳) 編集者
「見た目に薄くて軽くて小さいのがいい」

プロ使用のかっこよさが売り物のダイバーズウォッチではあるが、無骨すぎるのは今の気分からはやや外れている。道具としての美しさは大事にしつつ、マッチョすぎず、軽やかなものを選ぶのが正解だろう。その選択肢は急激に増えている。

  1. オメガ/シーマスター プラネットオーシャン
  2. セイコー/プロスペックス 1965 メカニカルダイバーズ復刻デザイン 限定モデル
  3. ブランパン/フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ
  4. タグ・ホイヤー/アクアレーサー プロフェッショナル 1000 スーパーダイバー
  5. チューダー/ブラックベイ 54
  6. ブレゲ/マリーン 5517
  7. ジャガー・ルクルト/ポラリス・デイト
  8. パネライ/ラジオミール オットジョルニ
  9. ルイ・ヴィトン/タンブール オトマティック ストリート ダイバー
  10. モンブラン/1858 アイスシー オートマティック デイト

髙木教雄(60歳) ライター
「定番&個性派ダイバーズウォッチ」

逆回転防止ベゼルをはじめとする潜水時間の計測機構、大型の針とインデックス、高防水ケース……。これらダイバーズウォッチとしての必要な条件を満たすと、どうしても外観は似る。その中にあって、どうしても外せない定番の名作に加え、ヴィンテージ系とモダン系それぞれで可能な限り個性的なモデルをセレクトした。

  1. オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク オフショア ダイバー
  2. ジャガー・ルクルト/ポラリス・マリナー・メモボックス
  3. ロンジン/ロンジン レジェンドダイバー
  4. チューダー/ブラックベイ 54
  5. ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ
  6. ロレックス/オイスター パーペチュアル サブマリーナー
  7. パネライ/サブマーシブル クアランタ クアトロ
  8. グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5 Days Diver’s 200m
  9. ベル&ロス/BR 03-92 ダイバー
  10. ラドー/キャプテン クック オートマティック

名畑政治(63歳) 時計ライター
「百花繚乱で今も続くダイバーズウォッチのブーム」

たしか2008年のバーゼルワールド取材の際、各社の新作を総覧した時点で「ダイバーズウォッチのブームが再来する!」と確信したが、まったくその通りになり、そのブームは今も続いているから驚く。だから、このジャンルには名作がズラリ。選ぶのに苦労しました。例によってすべて同列、順位なし。

  • セイコー/プロスペックス 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Ocean限定モデル
  • オメガ/シーマスター 300
  • ロレックス/オイスター パーペチュアル サブマリーナー
  • チューダー/ブラックベイ フィフティ-エイト
  • パネライ/ルミノール ベース
  • ベル&ロス/BR 03-92 ダイバー
  • ブランパン/フィフティ ファゾムス オートマティック
  • ロンジン/ロンジン レジェンドダイバー
  • ラドー/キャプテン クック ハイテクセラミック
  • ブライトリング/スーパーオーシャン ヘリテージ '57

広田雅将(49歳)『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「重要なのは、スペックよりも汎用性」

いくらハイスペックでも、使えない時計は意味がない。そのため性能ではなく使い勝手で選んでみた。バランスを考えれば「シーマスターダイバー 300M」が堂々の1位。ただし、個人的に愛してやまないのは、往年の「イージーダイバー」を筆頭とする超高価格帯のダイバーズ(風)ウォッチだ。このジャンルの盛り上がりも期待したい!

  1. オメガ/シーマスター ダイバー 300M
  2. ジン/T50
  3. セイコー/プロスペックス マリーン マスター プロフェッショナル
  4. シチズン/プロマスター メカニカル ダイバー 200m
  5. チューダー/ペラゴス 39
  6. ダマスコ/DSUB50
  7. ブランパン/フィフティ ファゾムス オートマティック
  8. IWC/アクアタイマー・オートマティック
  9. ロンジン/ハイドロコンクエスト
  10. オリエントスター/スポーツコレクション ダイバー


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。

※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。


チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ」を実機レビュー!懐の深さが生んだ、育てる腕時計/インプレッション

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