「ロングパワーリザーブウォッチ」ランキング

2018.10.22

篠田哲生(43歳) 嗜好品ライター

「非日常時計こそロングパワーリザーブで」ロングパワーリザーブが精度に与えるメリットは今更言うまでもないが、その持続時間の長さを本当に享受できるのは、「非日常的な時計」ではあるまいか。機構やデザインがハイエンドゆえに日常使いはせず、ごくたまにしか使わない時計だからこそ、しっかり動き続け、時刻修正の手間を減らしてくれる「持続時間の長さ」が効果的なのだ。

1 ウブロ/ビッグ・バン MP-11 14デイ パワーリザーブ サファイア
2 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク コンセプト・フライングトゥールビヨン GMT
3 シャネル/ムッシュー ドゥ シャネル
4 ショパール/L.U.C オール・イン・ワン
5 パネライ/ラストロノモ ルミノール 1950 トゥールビヨン ムーンフェイズ イクエーションオブタイム GMT-50mm
6 ブランパン/ヴィルレ フライング トゥールビヨン ジャンピングアワー レトログレード ミニッツ
7 ブレゲ/クラシック トゥールビヨン エクストラ-フラット オートマティック 5367


髙木教雄(55歳) ライター

「マルチバレル vs シリコンの戦い」
ロングパワーリザーブ化の手段は、主にふたつ。主ゼンマイの総量を増やすか、駆動効率を高めるか。前者には高級機が多い。近年は超精密加工と軽量なシリコンパーツによる高効率化で、エントリー機で長時間駆動も容易になっている。ボーム&メルシエのボーマティックやETAのパワーマティック80がその代表。日常使いしやすいエントリー~ミドルレンジこそ、その恩恵が大きいと考え、上位にセレクト。

1 ボーム & メルシエ/クリフトン ボーマティック
2 ミドー/マルチフォート デイトメーター リミテッドエディション
3 パネライ/ルミノール ベース ロゴ スリーデイズ オートマティック アッチャイオ-44mm
4 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト 70s
5 パルミジャーニ・フルリエ/カルパ エブドマデール
6 IWC/ポルトギーゼ・ハンドワインド・エイトデイズ “150イヤーズ”
7 ボヴェ/エドアール・ボヴェ トゥールビヨン
8 ウブロ/ビッグ・バン MP-11 14デイ パワーリザーブ 3Dカーボン
9 オリス/ビッグクラウン プロパイロット キャリバー114
10 ローマン・ゴティエ/インサイト マイクロローター ナチュラルチタン


広田雅将(44歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー

「今や3日巻きは当たり前、今後は5日が標準になる」
1990年代以降、時計業界の定番となったロングパワーリザーブ。駆動時間が長くなると、理論上、時計の等時性は改善される。今回は、主にそういった高精度なロングパワーリザーブ機を選んだ。今や3日巻きは当たり前となり、近い将来は5日巻きが標準となるだろう。

1 ボーム & メルシエ/クリフトン ボーマティック
2 F.P.ジュルヌ/クロノグラフ・モノプッシャー ラトラパンテ
3 パルミジャーニ・フルリエ/カルパ エブドマデール
4 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ
5 オリス/ビッグクラウン プロパイロット キャリバー114
6 グラスヒュッテ・オリジナル/セネタ・エクセレンス・パノラマデイト・ムーンフェイズ
7 H.モーザー/スイス・アルプ・ウォッチ・ミニッツリピーター・トゥールビヨン
8 アーノルド & サン/トゥールビヨン・クロノメーター No.36
9 ランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト 70s
10 ブレゲ/クラシック トゥールビヨン エクストラ-フラット オートマティック 5367


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。 ●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。 ●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。 ●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。 ●最低有効得票数を2票とする。※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。