現代社会に求められる高耐磁時計

2020.01.30

選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(64歳) 時計ジャーナリスト

「耐磁時計は数あれど」
耐磁モデルで数値の公式発表がないものも多く、ランキングに困った。磁気は大敵とはいえ、耐磁したら脱磁という手があるから、選者にとってはそれほど重視すべきポイントでもないか。

1 オメガ/シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター
2 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
3 ロレックス/オイスター パーペチュアル ミルガウス


安藤夏樹(43歳) 編集者

「〝特別〟が〝一般〟になる過渡期」
歴史的に見て、現在ほど耐磁性が求められる時代はない。かつてはプロフェッショナルのための機能だった過度な耐磁性も、今では重要な実用性となりつつある。面白いのは、グランドセイコーやロレックスなどに、デザイン的に遊びのある異端児が少なからず含まれていることだ。かつて特別なモデルだったことの名残や、機能を演出した結果だろうが、耐磁性が“一般”になることで、こうしたモデルが見られなくなると寂しい気もする。

1 オメガ/シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター
2 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
3 グランドセイコー/スポーツコレクション SBGV243
4 ヴァシュロン・コンスタンタン/オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー
5 ロレックス/オイスター パーペチュアル ミルガウス


名畑政治(59歳) 時計ライター

「もっとバリエーションを!」
これからの時代、時計に不可欠な機能が耐磁性能だと分かっているが、いかんせん今のところ選択肢が少なすぎる。機械式でもクォーツでもいいから、もっとバリエーションを増やしてくれるとうれしいのだが。例によってすべて同列、順位なし。

・ オメガ/シーマスター 300 マスター コーアクシャル
・ ロレックス/オイスター パーペチュアル ミルガウス
・ グランドセイコー/スポーツコレクション SBGX293
・ ジン/836