篠田哲生(43歳) 嗜好品ライター
「着眼点が機械や機構ではなくなりつつある」 SIHH同様、「次に買う時計を探しに行く」というスタンスは変わらないのだが、スウォッチ グループの撤退を含め、出展ブランドがかなり減ってしまったため、消化不良は否めない。そこで今回は主義を曲げて、納得の良作時計をピックアップ。個人的にはクォーツウォッチの逆襲とお値打ち時計の増加が気になった。 1 タグ・ホイヤー/オータヴィア アイソグラフ |
髙木教雄(55歳) ライター
「多様な革新性に興味津津」 バーゼルワールドのあり方は、まだまだ波乱含みのようだけど、それが新作に悪影響を与えることなど、むろんない。変化の時にこそ、傑作は生まれる。LIGAプロセスが多用され、ヒゲゼンマイや脱進機関連でも新素材や新技術がいくつも登場し、興味は尽きない。革新性の高いモデルをとりあえず上位としたが、10作すべてが秀作。 1 パテック フィリップ/カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A |
広田雅将(44歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「大作は少なし、されど。」 バーゼルワールドの停滞を受けてか、あるいは不透明な世界経済を反映してか、各社の新作からは、複雑時計がぐっと減った。しかし、そんな中にあっても、ジェイコブは変わらず気を吐いていた。その出来栄えは痛快のひと言。また、ブルガリの新しいクロノグラフも、傑作と言ってよい出来栄えを見せていた。 1 ジェイコブ/アストロノミア マエストロ |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。 ●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。 ●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。 ●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。 ●最低有効得票数を2票とする。※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。