篠田哲生(43歳) 嗜好品ライター
「メインストリームか? それともアウトサイダーか?」 カラーダイアルのトレンドは、そろそろ終着点を迎えつつある。グレー、ブラウン、そしてブルー。これらはもはや定番化しつつある。となると次なる色は何か? 森の木々の色であり、生命力の象徴でもあるグリーンが注目されるのは、必然だったのだろう。ただし、このカラーを使いこなすのは至難の業。ユーザーの力量が試される時計と言えるだろう。 1 グランドセイコー/ヘリテージコレクション キャリバー9F 25周年記念限定モデル SBGN007 |
髙木教雄(55歳) ライター
「グリーンであることに意味のあるモデル」 グリーンダイアルが今後スタンダードのひとつになる、とは個人的に思ってはいない。一過性のトレンドであるならば、グリーンをちゃんと意味ある独自の表現としているモデルを上位に選んだ。これまた近年数を増やしているブロンズケースの今後の展開に関しても懐疑的なのだが、グリーンとの相性がいいので選考対象とした。 1 H.モーザー/スイス・アルプ・ウォッチ コンセプト |
広田雅将(45歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「時計メーカーの実力は文字盤に表れる」 そのメーカーがどれくらいの実力なのかを知るには、文字盤をチェックするのが一番手っ取り早い。新しい色味に挑戦できるメーカーは、勢いがあり、ディテールをコントロールできるだけのノウハウを持っている、と判断できよう。ここで挙げたのは、そんなメーカーの良作である。 1 ロレックス/オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。