選考委員の選定モデル詳細
菅原 茂(67歳) 時計ジャーナリスト
「決め手はブレスレット」 時計離れの若い世代にアピールする意図も見え隠れするラグジュアリースポーツ。言葉の定義はさておき、今回は老舗の定番ではなく、最新の新世代モデルを中心に、ブレスレットにポイントを置いて選んだ。 1 ブルガリ/オクト フィニッシモ |
篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「現代的なライフスタイルに使いやすい時計はこれだ」 個人的にも「ノーチラス」と「ロイヤル オーク」を愛用しているので、ラグジュアリースポーツウォッチの使い勝手の良さはよく理解している。ジャンル自体が盛り上がり、人気モデルが到底手に入らない状況だからこそ、次なる“ラグスポ”を探すのは正しいだろう。そこで、歴史的な裏付けがある名門ブランドのモデルを中心にセレクトしてみた。 1 ブレゲ/マリーン 5517 |
安藤夏樹(46歳) 編集者
「シーンを問わない〝ラグスポ〟は最高の実用時計」 人気の“ラグスポ”だが、“次に来る”ということで、今回はすでに評価の固まった名作(ノーチラスやロイヤル オークなど)やブランド(パネライやリシャール・ミルなど)は外して選定した。自分の中での“ラグスポ”は、日常使いに耐えうるスペックを持ちながら、エレガンスを感じられる時計である。オンからオフまで「シーンを問わず使える」という意味では、最高の実用時計と言えるのかもしれない。 1 A.ランゲ&ゾーネ/オデュッセウス |
髙木教雄(59歳) ライター
「ジェンタの偉大さを実感」 「ノーチラス 5711」と「ロイヤル オーク“ジャンボ” エクストラ シン 152 02」が生産終了── 2021年は、ラグジュアリースポーツウォッチにとって大きな節目の年となった。誕生から半世紀近くを経ても、色あせることのないジェラルド・ジェンタの優れたクリエーションと先見性を改めて実感。ここに挙げる10作は、これらの偉大なる祖らを凌駕することができるか否か? 50年後の審判やいかに。 1 H.モーザー/ストリームライナー・センターセコンド |
名畑政治(62歳) 時計ライター
「〝ラグスポ〟ばかりというのもちょっと……」 自分のリストを改めて見ると“次に来る”より、“もう来ちゃってる”かもしれない。しかし正直に言って“ラグスポ”にそれほど興味はない。なぜならスポーティーな味付けの高級時計ならどれも“ラグスポ”と呼べるのに、ある種のモデルやブランドを限定して“ラグスポ”ともてはやす傾向に合点がいかないから。例によってすべて同列、順位なし。 ・ ブランパン/フィフティファゾムス オートマティック |
広田雅将(47歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「次世代〝ラグスポ〟、選ぶのは案外難しい」 スペックを考えれば、ブレゲの「マリーン」とA.ランゲ&ゾーネの「オデュッセウス」が双璧。しかし、個人的にはH.モーザーの「ストリームライナー」とエルメスの「エルメス HO8」には強く惹かれる。両者とも、ユニークなデザインと練られたディテールが魅力的だ。 1 ブレゲ/マリーン 5517 |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※ウブロはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。
https://www.webchronos.net/features/67695/
https://www.webchronos.net/features/55984/
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