選考委員による選定モデルの詳細
菅原 茂(68歳) 時計ジャーナリスト
「街乗りSUVに通じる高機能オシャレ時計」
ダイバーズウォッチを着けて潜水しないならば、本格的なスペックを備えながらも、日常の場面で見栄え良く使えるかがポイントだ。黒ずくめでごついイメージを変えるカラフルなモデルが今年の主役と言えるだろう。
1 ブライトリング/スーパーオーシャン全般
2 オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
3 タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー
4 ティソ/ティソ シースター 2000 プロフェッショナル
5 ロンジン/ロンジン ウルトラ-クロン
6 ユリス・ナルダン/オーシャンレース ダイバー
7 ベル&ロス/BR03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ
8 モンブラン/モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト
9 ラドー/キャプテン クック ハイテクセラミック ダイバー
10 オリエントスター/ダイバー1964 2ndエディション
篠田哲生(46) ウォッチディレクター
「定番だからこそ進化が沁みてくる」
そもそもダイバーズウォッチは、規格がかっちりと決まっている。だから差は出にくいはず……。なのにどうだろうか、スペックはもちろん凄いのだが、コンセプトやサイズ感などを工夫した魅惑的なダイバーズウォッチたちが次々と発表されているではないか。ツールウォッチの雄も、嗜好品としての進化が始まったということだろうか? しかしそれは、とても歓迎する流れである。
1 オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
2 タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ
3 モンブラン/モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト
4 ティソ/ティソ シースター 1000 クォーツ 36mm
5 ハミルトン/カーキ ネイビー オープンウォーター オート
6 トム フォード/N.002 オーシャンプラスチック スポーツ
7 シチズン/シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m
8 グランドセイコー/エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5デイズ ダイバーズ 200m SLGA015
9 パネライ/サブマーシブル クアランタ クアトロ eスティール™
10 セイコー プロスペックス /1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Oceanモデル SBDC165
安藤夏樹(46歳) 編集者
「陸ダイバーにも“暑い夏”が到来」
ここ数年、“ラグスポ”人気からの派生もあってか、本格ダイバーズに力を入れるブランドが増えている。ひと口にダイバーズと言っても、無骨なクラシックダイバー、カラバリや素材で現代アレンジを試みたもの、“道具臭さ”を排除したコンテンポラリーダイバーとさまざまあり、オーバースペックを街使いとして楽しめるのがいい。陸(おか)サーファーならぬ、陸ダイバーが続出するのは必至だろう。泳げなくたって大丈夫!
1 オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
2 タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー
3 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー
4 セイコー プロスペックス /1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Oceanモデル SBDC165
5 ルイ・ヴィトン/タンブール ストリート ダイバー ゴールド ラグーン スティール&ゴールド
6 パネライ/サブマーシブル クアランタ クアトロ eスティール™
7 ブライトリング/スーパーオーシャン オートマチック 44
8 モンブラン/モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト
9 ティソ/ティソ シースター 2000 プロフェッショナル
10 シチズン/シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m
髙木教雄(59歳) ライター
「モダン系ダイバーズ躍進の年」
今年のダイバーズウォッチは、ヴィンテージ系よりもモダン系に注目作が多かった。プロの潜水士ですら多くは必要としない超オーバースペックや、エシカルなリサイクルスティールなどに興味をそそられる。そしてなぜかISO6425準拠をうたうモデルが突如増えたのは、C.O.S.C.認定クロノメーターと同じく分かりやすい判断基準だからだろうか? ダイバーズウォッチは今年も市場を牽引するひとつだ。
1 オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
2 ロンジン/ロンジン ウルトラ-クロン
3 タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー
4 パネライ/サブマーシブル クアランタ クアトロ eスティール™
5 ブライトリング/スーパーオーシャン オートマチック 42
6 フォルティス/マリンマスター M-44
7 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー
8 モンブラン/モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト
9 ラドー/キャプテン クック ハイテクセラミック ダイバー
10 シチズン/シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m
名畑政治(62歳) 時計ライター
「やっぱりクラシック系が好きだ」
「これからはダイバーズがまた流行る!」。そう確信したのは、確か2008年だったとは思う。その予言は的中するどころか、今も継続中だ。とはいえ自分が良いと思えるモデルは意外に少なく、今回のオススメは5モデルだけ。例によってすべて同列・順位なし。
・オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
・グラスヒュッテ・オリジナル/SeaQ パノラマデイト
・ベル&ロス/BR 03-92 ダイバー ホワイト
・シチズン/シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m
・セイコー プロスペックス/1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Oceanモデル SBDC165
広田雅将(48歳)『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「際立つのは、スウォッチ グループの総合力」
ここ数年で別物に進化したダイバーズウォッチ。シリコンヒゲゼンマイやフリースプラングなどで武装したスウォッチ グループ各社は圧倒的だ。また、国産メーカーもよく練られた新作を投入した。以前に比べて装着感も大きく改善されている。
1 オメガ/シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
2 タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー
3 オメガ/シーマスター ダイバー 300M
4 ロンジン/ロンジン ハイドロコンクエスト
5 ティソ/ティソ シースター 2000 プロフェッショナル
6 オリエントスター/ダイバー1964 2ndエディション
7 シチズン/シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m
8 グランドセイコー/エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5デイズ ダイバーズ 200m
9 セイコー プロスペックス/1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Oceanモデル SBDC167
10 ブライトリング/スーパーオーシャン オートマチック 44
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。
https://www.webchronos.net/features/78638/
https://www.webchronos.net/features/78857/
https://www.webchronos.net/news/82098/