2021年新作時計から厳選！BEST BUY WATCH／グリーンダイアルウォッチ編

ブルー文字盤に次ぐ時計市場の新たなトレンドがグリーン文字盤だ。2021年はグリーンの文字盤を採用した新作が大豊作の年となり、多くのブランドは趣向を凝らした表現方法で、このカラートレンドを積極的に取り入れた。グリーンは植物や自然豊かな風景を思い起こさせ、サステナブルが薦められる今の時代ともマッチする。人目を引くグリーン文字盤で、自身の個性を演出してみてはいかがだろうか？

『クロノス日本版』編集長がアドバイス！
グリーンダイアルウォッチ選びのポイント

ここ数年の時計業界のトレンドのひとつであるグリーンダイアル。メッキや塗装技術の進化により、かつて出せなかった色も、比較的簡単に表現できるようになった。かつての文字盤に見られた、ロットごとに色が違うという問題も、もはや過去のものだ。サンプルで見た色は、そのまま製品の色と考えて、まず外れることはない。

現在のグリーンダイアルはどれも良質だが、買うにあたってはひとつだけ注意点がある。それは、さまざまな光の下で文字盤を確認してみること。ブルーやシルバーと違って、グリーンは光によって大きく色味を変える。せっかく買った時計なのに、実際のイメージが違っていたとはならないよう、光にかざしてみることは重要だ。

今買うべき“グリーンダイアルウォッチ”10選

パテック フィリップ「ワールドタイム・フライバック・クロノグラフ 5930P」

2016年初出のワールドタイム＋クロノグラフに加わった最新モデル。鮮やかなグリーンに着色されたギヨシェ彫りを刻んだ文字盤が目を引く。それに合わせてアリゲーターストラップもブリリアント・ボトルグリーンを採用。

パネライ「ルミノール マリーナ eスティール™」

総重量の58.4%に当たる89gをリサイクル素材で構成する。文字盤やケース、リュウズプロテクターに再生スティールのeスティール™を用いるほか、ストラップにリサイクルPETを使用。3色展開で、写真のヴェルデスメラルドはブティック限定色。

グランドセイコー「エレガンスコレクション メカニカルハイビートGMT SBGJ251」

日本人の自然観を表現する24節気にちなみ、春分、小暑、寒露、冬至の各節句を表現した4モデル中の1本。メッキをかけたプレス成形の文字盤にグリーンのラッカーを重ね、木々が芽吹く春を表現。山桜をイメージしたGMT針が静かに主張する。

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」

IWCのパイロットウォッチとして初めてグリーン文字盤を採用したモデル。文字盤にはサンバースト仕上げが施される。これまで43mmで展開していたモデルから2mm縮小し、ターゲット層を広げた。防水性能が向上したほか、ストラップの交換が容易な「EasXCHANGE」システムが追加された。

ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」

ピスタチオグリーン文字盤が目を引く。1940年代のプレミエを想起させるクラシカルな2カウンタークロノグラフに合わせられるのは、自社開発の自動巻きムーブメントCal.01をベースに手巻き化したCal.B09だ。手巻きのため、13mmと腕なじみの良いケース厚に収まる。

ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」

レベルソ誕生90周年記念モデル。1931年のオリジナルを踏襲し、最初期に使われていたグリーン文字盤にサテン仕上げを加えた。ポロ競技用ブーツの名門、カーサ・ファリアーノがデザインしたストラップも注目。

ペキニエ「リュー ロワイヤル ヴェール」

サンレイ仕上げが美しい1本。グリーン文字盤に合わせて、ストラップには深緑のアリゲーターを採用。これはペキニエと同じフランスの無形文化財企業のジャン・ルソー製で、シャークスキンが裏張りされる。

オリス「アクイスデイト キャリバー400 - 41.5mm」

オリスの自社開発ムーブメント、キャリバー400を搭載するアクイスの小型モデルで、グリーンのほかにブルーとブラックが用意される。磁気に強い点や、約5日間ものロングパワーリザーブ、10年間保証など見所が多い。

エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ」

パワーボートの世界観をイメージした代表的コレクションに、初めてグリーン文字盤とベゼルを取り入れた。文字盤に施されたサンレイ仕上げは、見る角度によって表情を変え、ケースや針のピンクゴールドカラーとの相性も良い。

ラング＆ハイネ「ヘクトール」

主にシンプルでクラシカルなデザインのモデルを手掛けるラング＆ハイネから登場した初のSSブレスレットモデル。深みのあるモスグリーンダイアルの6時側には特徴的なブリッジが設けられ、わずかな開口部から歯車をのぞき見ることができる。