スタイリッシュで機能的！夏映えスポーツウォッチ【セラミックウォッチ編 / 5本紹介】

理想の腕時計とは何か？ それは、僕らの想いを託すことができる分身であり、僕らに寄り添いともに歩んでいける相棒であり、僕らを鼓舞し、勇気づける存在だ。肌身離さず身に着けているからこそ、それは実用的でなくてはならない。働くときも、遊ぶときも、それは常に自分らしく自然体でいられる腕時計──。
そんなデイリーユースをかなえてくれるのが、スポーツウォッチである。

そして、スポーツウォッチは、季節の変化にも負けない強靭で堅牢なスペックを持ち、そこに豊かな個性が宿る。何よりスポーツウォッチが面白いのは、ケースに採用される素材によって、その個性にさらなる広がりを見せるところにある。それは、多様な趣味嗜好や感性と共振するかのような一体感をもたらす。1年の中で最も過酷な環境にさらされる、高温多湿な日本の夏。そんな夏をものともせずに、むしろ、その夏にこそ手元で映える“夏時計”。

ブラックセラミックスの艶やかで透き通るような輝きがeramic 漆黒に豊かな表情を与える

いわゆる焼き物であるセラミックスの魅力は、艶やかな色合いと透き通るような光沢だ。
そして金属よりも軽量ながら、一般的なステンレススティールに比して約10倍の硬度を備える。錆びることも変色することもなく、その美しさを半永久的に維持する実に優れたケース素材である。

オメガ「シーマスター ダイバー300M」

軽量かつ外観品質の高いセラミックケースに、極めて高い耐磁性能、携帯精度を備えるコーアクシャル マスター クロノメータームーブメントを搭載した最良の実用機の一角。太い時分針や光の反射を抑えるダイアルによって得た視認性の高さにも注目。
自動巻き（Cal.8806）。35石。2万5200振動／時。パワーリザーブ約55時間。ブラックセラミックス（直径43.5mm）。300m防水。103万4000円。問オメガお客様センター Tel.03-5952-4400

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ43トップガン」

IWCの「トップガン」シリーズを象徴する、ブラックセラミックケースをまとう。「EasX-CHANGE®」システムを備え、ストラップをワンタッチで脱着可能。頑強なペラトン式自動巻き機構を備えるCal.82100は軟鉄製インナーケースにより、耐磁性も高められている。
自動巻き（Cal.82100）。22石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約60時間。セラミックス（直径43.8mm、厚さ13.9mm）。10気圧防水。134万2000円。問IWC Tel.0120-05-1868

シャネル「J12 ウォンテッド ドゥ シャネル」

インデックスやブラックメタライゼーションされたベゼル上の表示をすべてオミットした漆黒のヘッドを、シャネルの真っ白なロゴが横断する大胆なデザインが特徴。あらゆる要素を省きながらJ12と分かるデザインが秀逸。
自動巻き（Cal. 12.1）。27石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラックセラミック×SS（直径38mm）。200m防水。数量限定発売。105万6000円。問シャネル（カスタマーケア） Tel.0120-525-519

ウブロ「ビッグ・バン インテグレーテッド グリーンセラミック」

統合型ブレスレットを採用する「ビッグ・バン インテグレーテッド」の新作はカラーセラミックケースを4色展開。写真のモデルは熱帯雨林からインスパイアされたジャングルグリーンカラー。
自動巻き（Cal.HUB1280）。43石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約72時間。セラミックス（直径42mm、厚さ13.45mm）。10気圧防水。世界限定250本。281万6000円。問LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ Tel.03-5635-7055

ベル&ロス「BR 03-94 マルチメーター」

3種類のタキメーターをはじめ、パルスメーターやアズモメーターなど、スポーツに関するクロノグラフメーターを複数備える。多くの表示機能と高い視認性の両立は、航空機用計器をデザインコンセプトに持つ同社ならでは。
自動巻き（Cal.BR-CAL 301）。37石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約40時間。マットブラックセラミックス（直径42mm、厚さ12.8mm）。100m防水。世界限定500本。71万5000円。問ベル＆ロス 銀座ブティック Tel.03-6264-3989

『クロノス日本版』編集長がアドバイス！
セラミックウォッチ選びのポイント

シャネル「J12」以降、時計業界で広まったセラミックス素材。軽い、錆びない、傷もつきにくいといった特性は、腕時計用の外装素材としてピカイチ。とはいえ、いくつかの注意点がある。
例えばホワイトセラミックス。無名メーカーの使うものは、つなぎに使われる樹脂が変色して、だんだん色が変わってしまう。できれば、定評のあるメーカーのものを選ぶこと。また、落とすと、ケースが欠けたり、最悪割れたりする場合がある。仕上げ直しができないため、その場合はケース交換の必要がある。丈夫だが、扱いには気をつけること。