スイス・ジュネーブ取材の合間に立ち寄った時計店や、F.P.ジュルヌのレストラン(仕事から逃げる……もとい小休止するためのブログ)

LIFE編集部ブログ
2024.09.18

先日、スイス・ジュネーブ取材に行ってきた。取材の目的は8月29日〜9月2日まで開催されていたジュネーブ・ウォッチ・デイズというイベント。期間中、みっちり取材が入っていて、思いの外自由時間が少なかった。しかし、そんな中で暇を見て立ち寄った時計店、F.P.ジュルヌレストランについて、ブログにしたためたい。本当はパテック フィリップミュージアムに行った感動もお伝えしたいのだが、そちらは長くなりそうなのでまた後日!

ジュネーブ旧市街に位置する、ブヘラ前。ルチェルンのブヘラもいつか行きたいなぁ。
鶴岡智恵子(クロノス日本版):文・写真
Text and Photographs by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2024年9月18日公開記事]


初めてのスイス出張!

『クロノス日本版』編集部に入社して、今年の7月で1年が経った。クロノスに入ったからには、やっぱりスイス出張でしょ! という志のもと、その機会を虎視眈々と狙い、時には編集長や副編集長も知らないところで外部の取引先に「次のウォッチズ&ワンダーズ(春先にある、時計の見本市)は私が行くんです!」などと勝手に言って回っていた鶴岡であるが、ついに絶好の機会がやってきた。ジュネーブ・ウォッチ・デイズだ。

 ジュネーブ・ウォッチ・デイズは、2020年からスタートした。ブライトリングとブルガリ、ドゥ・べトゥーン、ジラール・ペルゴ、H.モーザー、そしてMB & Fの6ブランドによって立ち上げられた時計のイベントで、今年は52ものブランドが参加することとなった。詳細は以下の記事を確認されたし。

ジュネーブ・ウォッチ・デイズとは? 2024年新作モデルの取材ついでに、ライブ配信しました! 

FEATURES

「このジュネーブ・ウォッチ・デイズを私が取材して、我が社に100万円分の経済効果をもたらしますよ」と社長を口説き(唆し?)、晴れてスイス、しかも憧れのジュネーブを取材することになった。

 期間中の取材は、自分の語学力と時計知識があまりにも不足していることに気付き、打ちのめされることも多々あったが、反面とても勉強になったし、作り手と実際に話をすることで、そのブランドや製品に対する理解がいっそう深まったと強く感じた(早く取材記事の原稿書かなきゃ……)。

 そんな実り多き取材の合間を縫って、少しだがジュネーブの街歩きもできた。


ジュネーブの旧市街で(ウインドー)ショッピング

旧市街のパテック フィリップ本店。ローヌ通り41番地に位置しており、高級ブティックが立ち並ぶ中、ひときわPATEK PHILIPPEの名前が目立つ。

 ジュネーブは、レマン湖、そしてそこからつながるローヌ川を挟んで、新市街と旧市街に分かれる。そして旧市街の方に、webChronosでは馴染み深い!? 高級時計ブランドのブティックが立ち並んでいる。

 時計店というと、こういった路面店を思い浮かべるものだが、日本にはさまざまな形態の時計専門店が立ち並んでいる。ジュネーブでも、いくつかの路面店以外の時計店を見つけた。そんなにたくさんは立ち寄れなかったものの、掲載したい。

Chronométrie Clarence Sa。店内の様子は見なかったものの、ウインドーに展示されている時計をのぞく人々の姿が見て取れた。

 この写真のChronométrie Clarence Saのように、ひとつのビルの中に複数のブランドが入った複合店もあれば、そこまで大きくないショップ内で複数ブランドを取り扱うというお店もあった。店名をメモするのを忘れてしまったのだが、もともとジュエリーのみを取り扱ってきたという家族経営のショップもあった。

元はジュエリーの取扱店だったというショップ。名前を書き留めておかなかったのが悔やまれる……コンフェデラシオン通りの、後述するTHE SWISS COLLECTORのほど近くにあったお店だ。

 また、チェーン展開しているという中古時計店にも立ち寄った。

THE SWISS COLLECTOR。写真撮影と記事掲載は快諾してもらえたのだが、取材については本社を通してほしいとのことだった。

 THE SWISS COLLECTORというショップで、スイス国内に30店舗を構えているとのこと。また、時計以外にも、ジュエリーやバッグ、ストラップにアクセサリーなどと多彩な製品を取り扱っている。今回立ち寄ったショップには、時計というとパテック フィリップやロレックスといった有名どころがメインに置かれていたが、THE SWISS COLLECTORのホームページをのぞくと、多彩なブランドを販売しているのが見て取れる。

 こういった時計店を取材するのも、長年温めてきた「スイスでやりたいこと」のひとつなのだが、あまり時間が取れなかったので、いつか実現させたい。もっとも、実はひとつ取材した“店舗”があるので、本当に早く原稿書かなきゃ(n回目)。


F.P.ジュルヌレストランでのランチ

ローヌ通り49番地に、昨年11月にオープンした「F.P.JOURNE レストラン」。花時計で有名なアングレ庭園に面しており、観光中にも立ち寄りやすい立地だろう。

 ジュネーブの旧市街で立ち寄った先として、もうひとつ取り上げたいのが「F.P.JOURNE レストラン」だ。

 2023年11月、旧市街のローヌ通り49番地にオープンしたレストランで、F.P.ジュルヌとシェフであるドミニク・ゴーティエがコラボレーションしたことで完成した。

ランチのコースの中に、レマン湖で取れたマスを使ったお料理があったので堪能。最後のデザートは時計の文字盤を模しており、目で見ても楽しめる。ちなみにお酒も結構飲んだので、帰国後にカード明細を確認したら、ふたりで4万5000円ほどだった。もちろん会社の経費で落ちる。取材のためだから仕方ないね(ニッコリ)。

 時計ほどではないものの、少しお高めのこのレストラン。ランチだと少し安くなっていて(確かコースで45スイスフラン。シーズンによるかもしれない)、お昼前に入った時は誰もいなかった店内が、13時過ぎにはほぼ満席になっていた。

ムーブメントの展開図を描いたポスターや、実際のF.P.ジュルヌのムーブメントパーツがあしらわれたナイフのハンドルなど、細かいところまでF.P.ジュルヌの世界観が楽しめるレストランだ。


ジュネーブ街歩きシリーズ、まだまだ続けたい!

 初スイス出張は、自分にとって初めてのスイス訪問でもあった。本文中でも記している通り、取材中は落ち込むこともあったが、楽しかったこともたくさんで、絶対にまた取材に来たいと改めて思った。

 今回の取材でも、まだまだ紹介したい場所があるので、ブログ形式か特集形式かはまだ決めていないものの、読者の皆さんに記事としてお届けしていきたい。


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