ブライトリングが140周年イベントを開催!『クロノス日本版』編集長の広田雅将による、トークショーをレポート!

FEATUREその他
2024.06.24

2024年に創業140周年を迎えるブライトリングは、全世界のブライトリング ブティックでトラベリング・エキシビション(巡回展)を開催している。今回、このエキシビション期間中に行われた『クロノス日本版』編集長の広田雅将によるトークショーをレポートする。

Photograph by Takuji Onda


ブライトリング140周年イベントが開催中!

 1884年に創業したブライトリングは、2024年で140周年を迎える。この節目を記念して、全世界60店舗のブライトリング ブティックでトラベリング・エキシビション(巡回展)が行われている。通常時はスイス本社が所蔵する、同ブランドの歴史的モデルが、各ブティックを巡回するのだ。

Photograph by Takuji Onda
ブライトリングを象徴するイエローカラーを基調に、特別感のある内装を備えたブライトリング ブティック 表参道。店内にはトランクが調度として用いられており、トラベリング・エキシビションのコンセプトを感じさせる。

 日本では、ブライトリング ブティック 表参道とブライトリング ブティック 大阪にアジア向けとして用意された17本のアーカイブが巡回。表参道では6月25日(火)まで、大阪では6月27日(木)〜7月7日(日)まで展示されている。

 この140周年イベントの一環として、ブライトリング・ジャパンは『クロノス日本版』編集長の広田雅将によるトークショーを用意。東京では6月15日(土)に開催され、ブライトリングのオーナーやファンがブティックに集まった。このトークショーの様子を、レポートしていく。なお、大阪では6月29日(土)に同様のトークショーが開催される。


広田雅将のトークショーが開催!

Photograph by Takuji Onda
『クロノス日本版』およびwebChronos編集長の広田雅将。2ちゃんねるのコテハンとして活躍した後、脱サラして時計ジャーナリストに転身。その時計知識の豊富さから「ハカセ」の愛称で親しまれている。

 トークショー当日。ブライトリング ブティック 表参道は140周年を記念した、特別感あふれる空間となった。イエローのブランドカラーはそのままに、各所にトランクが調度として配され、トラベリング・エキシビションをイメージさせる内装が施されたのだ。また、歴史的クロノグラフをはじめとした、同ブランドの往年の名作が展示された什器も、各所に配置されている。

 そんな中で広田雅将が、ブライトリングの歴史や時計製造への姿勢を、これらのアーカイブを交えながら解説した。

Photograph by Takuji Onda
1915年、ブライトリングは腕時計型クロノグラフ“モノプッシャー”を開発。写真左側のモデルはこのモノプッシャーのうち、20世紀初頭に製造された個体と思われる。写真中央はクロノグラフの普及を狙って、1940年代に作られた「ポピュレール」というシリーズ。写真右側は、自動巻きクロノグラフ“クロノマチック”を搭載した1970年代のモデル。

 広田は繰り返し、ブライトリングの「独立ブランドとして、新しいことをやる」という開発姿勢や、「真面目な」時計づくりについて、言及した。とりわけクロノグラフムーブメントを見ると、ブライトリングというブランドが見えてくる。

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広田いわく、コックピットクロックは「ブライトリングが真面目になっていったきっかけ」。ブライトリングは1930年代後半から、軍にこういったコックピットクロックを供給するようになった。軍用品は壊れず、きっちりと作られたものが求められたという。

 また、「プレミエ」「ナビタイマー」「スーパーオーシャン スローモーション」「トップタイム」「クロノマット」などといった、現在にも続くクロノグラフコレクションの歴史的モデルも、なぜこれらが生まれたのか? そんな背景とともに紹介した。

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1945年に誕生した「プレミエ」。ツールウォッチとしてではなく、エレガントなクロノグラフウォッチを志向して開発された。なお、2018年に復刻し、現行品として、同名コレクションが展開されている。

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(左)「クロノマット 41」。このコレクションは2009年、ブライトリングの自社製ムーブメントCal.01とともにリリースされた。(右)ブライトリングは1940年代から、女性向けの腕時計も展開していた。ツール感あふれるメンズウォッチの印象も強いが、現在でも「ナビタイマー」や「スーパーオーシャン」など、主要コレクションでレディースモデルを用意している。

 こういった名作を経て、ブライトリングは1984年に「クロノマット」をリリースした。当初はムーブメントにETA7750を採用していたこのコレクションは、1994年にCal.13を搭載するようになる。このCal.13は、広田いわく「ETA7750を魔改造」したムーブメント。ブライトリングがいっそうの高精度を求めてETA7750を改良し、1999年に全製品100%クロノメーター化を宣言して以降、このCal.13を含めて、すべてのムーブメントをC.O.S.C.公認クロノメーターに通したのだ。

 そして、Cal.13の後、2009年にブライトリングの自社製クロノグラフムーブメントCal.01が登場する。

2009年の誕生以来、改良が重ねられてきたCal.01。C.O.S.C.公認クロノメーター取得の精度や約70時間のパワーリザーブを備える。カレンダー操作禁止時間帯がないことも、特筆すべき点だ。

 広田が「とにかく手堅く、頑丈で、ブライトリングらしいムーブメント」と評するこのクロノグラフの開発秘話(某ブランドの某ムーブメント開発のメンバーが携わったとか……?)や、2009年から改良を続け、現在では「パーツが100%違う」という進化の歴史を、広田がマニアックに説明した。


歴史的モデルは期間中、ブティック内に展示される

Photograph by Takuji Onda
店内には今回のトラベル・エキシビションのために持ち込まれたアーカイブのほか、「クロノマット」や「ナビタイマー」などの最新モデルも並んでいた。イベントでは店舗やブライトリング・ジャパンのスタッフが接客。商品はスタッフに依頼すれば、もちろん自由に手に取ったり、自由に試着したりすることができる。

 トークイベント後は、参加者が自由に店内を見て回ったり、広田を交えて参加者同士で談笑したりといった時間を過ごした。

 今回の表参道でのイベントでは、自身のコレクションである、19世紀後半〜20世紀初頭にかけて製造されたブライトリングの商館時計を持参し、披露してくれたゲストも! ブライトリング・ジャパンのスタッフは「展示品より古いものを持ってこられてしまった」と笑った。


トラベル・エキシビション概要

・ブライトリング ブティック 表参道
【会期】
2024年6月15日(土)〜6月25日(火)
【営業時間】
11時〜20時
【住所】
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-2-9
【電話】
03-3663-1168

・ブライトリング ブティック 大阪
【会期】
2024年6月27日(木)〜7月7日(日)
【営業時間】
11時〜19時(定休日:毎水曜日)
【住所】
〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場4-12-6
【電話】
06-4704-1884


読者プレゼント企画開催! ブライトリングのトラベルステッカーを抽選でプレゼント!

※以下の応募は締め切らせていただきました。

ブライトリングから贈呈された、トラベルステッカー。ブライトリングがブティックを展開する各都市に合わせたモチーフとなっている。

 今回、ブライトリングが140周年イベントに合わせて作成したトラベルステッカーを、1セット贈呈してもらった。このステッカーを、webChronos読者に向けてプレゼント!

 希望者は以下の申し込みフォームより、2024年7月1日23時59分までに応募されたし。抽選で26名の読者に、このステッカーのいずれか1枚をプレゼントする。

※ご提供いただいた個人情報は、ステッカー発送以外の目的では利用いたしません。
※ステッカーの種類をご指定いただくことはできません。
※当選者にのみご連絡させていただきます。当選メールが宛先不明となった場合、当選を無効といたしますので、何卒ご了承くださいませ。


Contact info:ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707


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