奥山栄一:写真
Photographs by Eiichi Okuyama
鈴木裕之、古川直昌(本誌)、広田雅将(本誌):取材・文
Text by Hiroyuki Suzuki, Naomasa Furukawa (Chronos-Japan), Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
Photographs by Eiichi Okuyama
鈴木裕之、古川直昌(本誌)、広田雅将(本誌):取材・文
Text by Hiroyuki Suzuki, Naomasa Furukawa (Chronos-Japan), Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
まるで減速輪列を噛ましたかのように衰退する“高級時計のパトロン”だった中国に加えて
デフレ転落一歩手前の境界線まで追い詰められてきたヨーロッパ経済。
高級時計のマーケットに不穏な影を落とす世界的な不況の波を間近に感じながら
今年のS.I.H.H.は幕を開けた。大方の予想通り、各ブランドともエントリーモデルの拡充が幅を利かせて
夢見るような大作の発表は見られなかった。しかし、現実的な路線に終始することによって顕現する
ブランドごとの総合力が問われることにより、高級時計市場に、新しい戦いの幕が切って落とされたのだ。