初代グランドセイコー
45GS V.F.A.
最後に
1988年のマーケットへの再導入後約30年、今年、ついにブランドとして独立し、新たな道に踏み出すにあたり、グランドセイコーはグローバルにも十分に強いブランドと言っていいだろう。グランドセイコーがブランドとして矜恃を持ってその存在を一段と主張するように、「GS」と「Grand Seiko」が、文字盤の時間軸の原点である12時位置に配されたのは、私個人としては非常に好ましいと思う。文字盤要素の配置変更により、時計はいっそう新鮮で現代的なデザインとなって、リニューアルされた。そして、その変更はグランドセイコーのあらゆるカテゴリーにおいて、とてもうまくいっており、すべてのモデルでリニューアルされるという事実は、まさに注目に値する。
ヴィンテージ・グランドセイコーのコレクターとして、ヴィンテージモデルの時代から存在するグランドセイコーの多様性にもかかわらず、「GS」が「Grand Seiko」の文字とともに文字盤の12時位置に配置されたのは、今回がまったく初めてであるという事実は非常に興味深い。この変化の導入からわずか2カ月で、私はこのレイアウトがとても優れているとすでに感じている。むしろ、なぜこんなに時間がかかったのだろうと不思議に思わずにはいられないほどだ。