INSIDE CHANEL ─〝完璧〟を紡ぐ人々─ DAY.2

2018.05.02

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G&F Châtelain [G&F シャトラン]

ローマン・ゴティエの工房からクルマで約1時間半、ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルを結ぶ小高い丘の中腹に、G&Fシャトランがある。もともとブレスレットを製作していた同社は、やがてケース製造に進出。シャネルの傘下に収まった後は、ハイテク セラミックケースの製造も行うようになった。

コード ココの新作はケースとブレスレットの一部にハイテク セラミックが用いられている。これは組み立て中のブレスレット。複数の小さなコマで構成されているように見えるが、実は横一列につながっている。しかし、それを感じさせないのは、コマ同士の間隔を微妙に調整しているため。


シャネル:写真
Photographs courtesy of Chanel
広田雅将(本誌):取材・文
Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)

INSIDE CHANEL ─〝完璧〟を紡ぐ人々─

 1947年創業のG&Fシャトランは、かつて時計用のブレスレットメーカーだった。80年代以降はシャネルのプルミエールにケースを作り、2000年代半ば以降は、J12向けにハイテク セラミックを製作するようになった。しかし、ブレスレットメーカーという出自は、このメーカーが作るブレスレットを今なお格別なものにしている。G&Fシャトランの設計室では、モニターの前に設計者たちが座っている。そのひとりが、「コード ココ」のしなやかなブレスレットの秘密を明かしてくれた。