主なモデル
オメガが世に送り出すダイバーズウォッチの中でも、高い人気を誇るシーマスター アクアテラには、いくつもの魅力的なモデルがある。
その中から、主だったものについて紹介していこう。
シーマスター アクアテラ
2020年に追加された「シーマスター アクアテラ」初となるグリーンダイアルモデル。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。96万8000円(税込み)。
「シーマスター アクアテラ」は、洗練されたスタイルと海を愛する心が見事に融和したモデルである。シーマスターの根幹を支える、ベーシックなシリーズだ。
ムーブメントには、オメガでは最新のマスター クロノメーターを搭載しており、高い精度に加えて耐磁性能も自慢だ。
ケースは従来のタイプに改良が加えられ、シンメトリックなデザインとなった。左右対称にすることで、よりバランスのとれた美しさを手に入れている。
シーマスター アクアテラ "サマーブルー"
“サマーブルー”はシーマスターコレクション全体で展開されており、防水性能が深海へ及ぶほど、文字盤のブルーが濃くなっていく。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。99万円(税込み)。
“サマーブルー”コレクションは、2023年に発表された。シーマスター誕生75周年にあたるこの年、シーマスターコレクション全体で、「海上で過ごす完璧な1日を表現」をイメージしたモデルが登場したのだ。
このコレクションは、各モデルの防水性能に合わせた文字盤を備えていることが特徴だ。防水性が深海へ向かうほどに、ブルーの色味が濃くなる。シーマスター アクアテラは150m防水のため、爽やかなライトブルー。
また、コレクション全体で素材にO-MEGAスティールが用いられており、かつケースバックには75周年記念のメダリオンが配される。
シーマスター アクアテラ "シェード"
38mmまたは34mmのケースサイズで展開されている“シェード”シリーズ。写真は38mm。自動巻き(Cal.8800)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm、厚さ12.3mm)。150m防水。102万3000円(税込み)。
シーマスター アクアテラ "シェード"は、2023年に追加されたコレクションだ。海から大地まで、自然の色を表現したカラーが文字盤に採用されており、カラフルなラインナップは見た目にも楽しい。
ケースサイズが38mmまたは34mmで展開されている。また、素材もSSから18Kゴールドまでと多彩であるため、お気に入りの1本を探すことも楽しいだろう。
シーマスター アクアテラ "ウルトラライト"
軽さを追求するのみならず、ブラックの時分針とインデックスによって視認性をも高めた「シーマスター アクアテラ "ウルトラライト"」。手巻き(Cal.8928 TI)。29石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径41mm、厚さ13.5mm)。15気圧防水。823万9000円(税込み)。
「シーマスター アクアテラ "ウルトラライト"」は、運動時のスムーズな着用を目指して開発されたモデルだ。究極のアスリートウォッチと言っても良いだろう。
ガンマチタンと呼ばれる航空分野で用いられる合金を使い、わずか57gという軽さを実現。さらには、オメガで初めてリュウズがケース内に収納できる機能を備えるなど、スポーツ時の着用感を高めたタイムピースである。
ストラップにはカラーステッチが特徴的な黒のラバーストラップを標準で装備している。よりスポーティーな着け心地を追求するのであれば、同梱されているファブリックストラップに付け替えることもできる。
シーマスター アクアテラ ワールドタイマー
ダイアル中央にレイアウトされた、立体的な地球の表情が美しい「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」。自動巻き(Cal.8938)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43mm、厚さ14.1mm)。15気圧防水。149万6000円(税込み)。
「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」は、発表と同時に人気が高まり、世界的な成功を手に入れたモデルである。
ケース素材は18Kセドナゴールドとステンレススティールの2タイプがあり、ケース直径は43mmとなっている。
ダイアルのセンターに配された24時間リングは、ヘサライトクリスタル製。ライトブルーは日中を、ダークブルーは夜間をそれぞれ示し、その内側に海と大陸を描いた地球の姿が浮かぶ、立体感あふれるデザインとなっている。
搭載されているキャリバー8938、8939はスイス連邦計量・認定局(METAS)の基準をクリアしており、精度も申し分ない。
シーマスター アクアテラ 15,000ガウス
「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」は、高い耐磁性能に加え、ダイアルに用いられたブラックとイエローのユニークなカラーリングも魅力的。自動巻き(Cal.8508)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41.5mm、厚さ13mm)。15気圧防水。75万9000円(税込み)。
「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」は、世界で初めて、超高耐磁性能を備えたモデルとして登場した。
従来の耐磁性モデルは磁気を防ぐ保護ケースを使った対策が施されていたが、アクアテラ 15,000ガウスではムーブメントそのものに非磁性素材を使うことで革新的とまで言われる性能を実現した。
インナーケースを保護する必要がなくなったことにより、これまではムーブメントが覆われることで困難とされた日付窓の設置が可能になったほか、裏蓋からは、搭載されているコーアクシャル キャリバー8508を眺められるようにもなった。
ダイアルはラッカー仕上げのブラックに、ミニッツトラックと秒針にデザインされたイエローが映える。精悍な印象だがケース径は41.5mmと自己主張しすぎない。
選び方のポイント
シーマスターを代表するシリーズであるアクアテラだけでも、数多くのモデルが存在する。
自分にマッチする1本と出合うためのポイントについて解説しよう。
多様なコンセプトから好みのタイプを選ぶ
「シーマスター アクアテラ ゴルフ エディション」は、2017年のマスターズを制したセルヒオ・ガルシア選手モデルで、彼の着用したグリーンのジャケットをイメージ。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。69万3000円(税込み)。
既に紹介してきたように、アクアテラは多様なコンセプトを持ったタイプが存在する。
ベーシックなデザインが好みであれば「メンズコレクション」「レディスコレクション」がおすすめだ。
よりアクティブにスポーツを楽しむなら、レッドやグリーン、ブルーのバリエーションから選べる「ウルトラライト」が最適だろう。ゴルファーであれば、NATOストラップが標準で付属している「アクアテラ ゴルフ エディション」も魅力的な選択肢だ。
環境を考えるドキュメンタリーと連動した「グッドプラネット」、ダイアルに大陸をあしらった「ワールドタイマー」はグローバルに活躍するビジネスパーソンに向いている。医療従事者であれば「15,000ガウス」が良き相棒となってくれるだろう。
デザインやサイズで選ぶ
時計のビジュアルは、時にユーザーの内面を現すとも言われる。デザインやサイズを吟味し、自分らしい1本を探してみてはどうだろうか。
シーマスター アクアテラはダイアルの色ひとつを取ってみても、ホワイトやブラック、ブルーといったスタンダードな色使いから、地球を模した複雑な意匠のものまで幅広い。
サイズ選びにも目を向けてみよう。「レディスコレクション」であれば、ラグジュアリーエディションはケース径34mmからラインナップが存在するが、「メンズコレクション」では38~41mmがベース。日本人にとっても決して大きすぎることはないはずだ。
おすすめモデル
シーマスターの中でも人気の高いアクアテラ。ここからは、おすすめのモデルを紹介していこう。
シンプルな黒文字盤 シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター (41MM)
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。96万8000円(税込み)。
海に携わってきたオメガの歴史から生まれたシーマスターの利点がふんだんに詰まったモデルである。特にRef.220.10.41.21.01.001は、黒の文字盤が凛々しさと力強さを演出している。
左右対称の41mmケースには、ステンレススティールを採用。そのケースの裏側は、波型模様で縁取られたデザインが特徴的だ。
20年には、新たに2モデルが加わったことも話題を集めた。定番のブルーダイアルのモデルは随所に改良が施されたほか、今回、初めてグリーンが追加されたことで、さらに魅力的なシリーズとなった。
小径モデルなら オメガ シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター (38MM)
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5500振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm、厚さ12.2mm)。15気圧防水。96万8000円(税込み)。
アクアテラの中でも小径に分類されるRef.220.10.38.20.03.001だが、サンブラッシュ仕上げが施されたダイアルには、海上を進むヨットのウッドデッキを連想させるチークコンセプトがしっかりと採用されている。
時を示す針とインデックスはロジウムプレート加工となっており、ホワイトのスーパールミノバを塗布。
心臓部であるムーブメントには、METAS認定のコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8800を搭載した。
ラバーストラップが特徴 オメガ シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター (41MM)
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。70万4000円(税込み)。
アクアテラは17年にモデルチェンジを行ったが、その際ラインナップに追加されたのがRef.220.12.41.21.03.001である。文字盤と同系色となるブルーのラバーストラップを装着し、よりスポーツテイストが感じられるモデルに仕上がっている。
ケースとステンレススティール製のリンクとが一体化しており、ラバー素材との相性も抜群だ。
こちらのムーブメントもMETAS認定のコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8900を備え、最高水準の性能を保持している。
シーンを選ばないアクアテラでおしゃれに
世界のメゾンの中でも、知名度・完成度ともにトップクラスにあるオメガが手掛ける「シーマスター」は、最高峰のダイバーズウォッチと言ってよいだろう。
その代表的なシリーズの「アクアテラ」は、カジュアルからビジネスまで、幅広いシーンに対応するモデルを擁している。
豊富なラインナップから、ライフスタイルをおしゃれに飾る最適な1本を見つけてほしい。
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