手元に華やぎを添える、2020年のレディスジュエリーウォッチ10選

輝きをまとった美しき機械式時計

昨今充実を見せる“女性のための機械式時計”。ムーブメントのみならず、優雅な意匠や巧みなジェムセッティングに力を注いだ傑作を披露しよう。

ブランパン
ブランドの歴史を感じるレクタンギュラーウォッチ

　1956年に世界最小となる自動巻きムーブメント搭載の「レディバード」を発表したブランパン。写真は同社が誇るメカニカルモデル。2粒のルビーが鮮やかなアールデコ風の時計に搭載されたのは“キャリバー510”。時計フォルムにあわせて長方形のムーブメントを積んだ仕様も秀逸。

パルミジャーニ・フルリエ
宝飾時計の修復にも挑んできたブランドが誇る華麗な職人技

　ムーンフェイズ搭載の自動巻きモデルが、マザー・オブ・パールの柔らかな輝きで幻想的な趣に。見どころは、文字盤中央に施された、レースのような透かし細工。ベゼルにはクラリティIFのダイヤモンドを配した、卓越した宝飾技をも覗かせるタイムピースだ。

グラスヒュッテ・オリジナル
ハートモチーフを秘めたロマンティックな囁き

　放射線状に描かれたライラックカラーのインデックスが伸びやかな美を謳うムーンフェイズモデル。光沢を湛えたマザー・オブ・パール文字盤とムーンディスクは、ドイツのフォルツハイムの自社工房で製作。月を囲む星が実はハート型というのも、小さな遊び心だ。

ブレゲ
気品漂うダイアルの艶やかなニュアンス

　流麗なエッグシェイプがアイコニックなコレクションに、グラン・フー・エナメルが新たに加わった。高温焼成のエナメルは、懐中時計の時代を思わせるブレゲの象徴ともいえる職人技。きめ細かな光沢を放つ文字盤を、スカイブルーのインデックスが爽やかに彩る。