明石家さんま、芸能界デビュー当時と現在における愛用腕時計2本とは?

2014年に明石家さんまが着用していた腕時計

明石家さんま

2014年に大阪市のなんばグランド花月で、お笑い芸人、坂田利夫のデビュー50周年記念公演にゲスト出演した明石家さんま。

 続いては、2014年11月24日に撮られた1枚だ。この時に腕にしているのは、IWCが2013年に発表した「インヂュニア・オートマティック“AMG ブラックシリーズ・セラミック”」だ。

インヂュニア

明石家さんまが着用していた腕時計は、IWC「インヂュニア・オートマティック“AMG ブラックシリーズ・セラミック”」。

IWC「インヂュニア・オートマティック“AMG ブラックシリーズ・セラミック”」

 IWCの「インヂュニア」は、その名がドイツ語で技術者(エンジニア)に由来するように、エンジニアのための実用機を目指して1955年に誕生したコレクションだ。当時は電子工学や放射線医学などの発展期にあった。そのため初期のインヂュニアは、強い磁場にさらされる環境下で働くエンジニアたちのために耐磁性に重きを置いたラインナップが展開されていた。

 1970年頃からはスポーツカーとのコラボレーションや、ジェラルド・ジェンタら外部デザイナーの招聘によってデザインの幅が広がり、2013年からは高耐磁性能に代えて新素材や複雑機構の採用に特化するようコレクションの刷新が図られた。明石家さんまが着用するのは、その転換期に発表されたモデルだ。温かい色調を持つメタリック・ブラウンの文字盤、マットブラックのセラミックス製ケースと、艶のあるセラミックス製ベゼルといった特徴を備えたこの時計は、メルセデス・ベンツのチューナー“AMG”とのコラボレーションモデルである。サファイアクリスタルのトランスパレントバックを装備し、ムーブメントにはラチェットを用いた独自の両方向巻き上げ式のペラトン自動巻き機構の自社製キャリバー80110を搭載する。

「インヂュニア」は今日ではジェンタデザインから続いたスポーツテイストから離れ、ビジネスユースの実用的な腕時計として定着しており、現行モデルではシンプルな初期デザインへの回帰を見せている。

インヂュニア

IWC「インヂュニア・オートマティック“AMG ブラックシリーズ・セラミック”」。自動巻き(Cal.80110)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。セラミックス(直径46mm)。生産終了(発売時の税別価格111万円)。2013年発表。

 なお2枚目の写真は、大阪市のなんばグランド花月で、お笑い芸人、坂田利夫のデビュー50周年記念公演にゲスト出演した際のものである。残念ながら坂田利夫の腕時計は特定できなかった。ご存じの方がいればぜひ教えていただきたい!


他にクストスやウブロ、ブルガリなどのスポーティーウォッチも所有

 明石家さんまは近年では他に、クストスのタングステンとチタンを組み合わせた自動巻きローター搭載機「チャレンジクロノ グランプリ」や、ブルガリのFIFA設立100周年限定モデル「ディアゴノ プロフェッショナル」、ウブロのデザートカモフラージュ柄の「ビッグ・バン コマンドバン デザート」など、個性的なスポーティーウォッチを愛好する姿が見られている。明石家さんまは、嫌みなくさらりと高級ブランドを着こなすオシャレ度の高い芸能人としても知られている。彼の若々しいセンスが腕時計の選択にも表れているようだ。

 
高井智世

2021年1月8日掲載記事


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