2020年発表のグランドセイコー限定モデルをまとめて紹介

創業者の哲学を体現する2本

日本を代表する時計ブランドとして、高品質な時計を全世界へ送り出し続けるセイコー。その原点である「服部時計店」の創業者である服部金太郎の誕生160周年を記念したモデルと、セイコーの創業140周年を記念したモデルがグランドセイコーから同時に発表された。外観こそ似ている2本だが、その細部は全く異なる。

マスターピースコレクション 服部金太郎誕生160周年記念限定モデル SBGZ005

初代グランドセイコーではかなわなかった放射模様から着想を得た文字盤が特徴の「服部金太郎誕生160周年記念限定モデル」は、プラチナケースに収められたスプリングドライブムーブメント、キャリバー9R02の美しい仕上げに目を奪われる。

エレガンスコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル SBGW260

そして、機械式腕時計の原点に立ち返る手巻きキャリバー9S64を搭載する「セイコー創業140周年記念限定モデル」に漂う雰囲気は、まさしく初代グランドセイコーそのもの。革新・進化・高品質を創業以来ずっと貫いてきた服部金太郎、そして、その哲学を受け継ぐグランドセイコーを体現している2本だ。

百貨店限定モデル

スポーツコレクション 横浜髙島屋限定モデル SBGE265

横浜髙島屋の店舗限定モデルで、海との関わりが深い横浜の夜をテーマにしたカラーリングに独自性を感じる1本。深い青と黒の24時間スケールの回転ベゼルと見返しリングのブルーは、日の沈んだ海を表現。また、岩肌のような立体感のある文字盤は、職人の手によって彫られた型をプレスし、クリア塗装で仕上げられている。

ムーブメントは、非常に高い精度を誇り、現時点で最良のGMTスプリングドライブのひとつであるCal.9R66を搭載している。

スポーツコレクション 伊勢丹新宿店限定モデル SBGN017

伊勢丹新宿店の店舗限定モデル。スポーツコレクションのGMTモデルをベースとし、「大樹の木肌」をイメージした手付け模様を型打ちした文字盤が特徴。GMT針は赤く塗られ、GMT針と時分針、インデックスに塗布されたルミブライトのおかげで暗所においても視認性は抜群である。

搭載するムーブメントはCal.9F86。時針の単独修正機能と、それに連動した日付の早送り・逆戻し機能が備えられるなど、使い勝手は機械式、クォーツ式を問わず現行のGMTムーブメントの中で随一だ。

エレガンスコレクション タカシマヤ ウォッチメゾン 大阪限定モデル SBGY005

髙島屋大阪店の時計売場「タカシマヤ ウォッチメゾン 大阪」の店舗限定モデル。本作が製造される信州の地で見られ、岩肌を滴る水が寒気によって凍ることで現れる「氷壁」をモチーフにした文字盤に思わず目を奪われる。このパターンのもととなる型は、「信州 時の匠工房」の職人による手彫りだ。

妥協なく仕上げられた外装に相応しく、パワーリザーブ約72時間を誇る手巻きスプリングドライブCal.9R31を搭載し、丁寧なヘアライン仕上げや面取り加工がなどが施された美しい姿を堪能することができる。