オメガを代表するコレクション
オメガには、さまざまなコレクションがあり、それぞれが特徴と魅力を備えている。代表的な3シリーズについて解説しよう。
伝説のムーンウォッチ スピードマスター
名機「シーマスター 300」をベースとして、当時としては最高の300m防水性能に合わせて、より高い耐磁性および耐衝撃性を与えるために軟鉄製インナーケースを採用する試みがなされた。
この試みを1957年にプロフェッショナルモデルとして転用したモデルが初代スピードマスターである。
1964年に宇宙空間と同様の微小重力環境で精度を維持することを証明し、翌65年にはNASA公式装備品に認定された。そして69年にはアポロ11号と共についに月面着陸を果たしたことで、伝説のムーンウォッチとして確固たる地位を築いたのである。
ハイスペックモデル シーマスター
シーマスターは、1948年にデビューして以来、オメガを牽引する代表的なダイバーズモデルのコレクションだ。優れた耐久性と実用性に富んだ設計で、社会をリードするエグゼクティブからの信頼を安定して勝ち得ている。
70年の深海探査ヤヌス計画において、記録的な耐水圧性を見せたことで、ダイバーズとしての評価を揺るぎないものにした。素潜りの世界的スイマーであったジャック・マイヨールや、スパイ映画「007」シリーズのジェームズ・ボンドが愛用することでも知られる。
定番の「シーマスター 300」は、不動の名機としてその名を轟かせている。その他にも「プラネットオーシャン」やマルチユースな「アクアテラ」も人気だ。
デザイン性が美しい コンステレーション
コンステレーションは「現生産体制のもとで実現可能な最高の時計」を理念に掲げ、開発に着手した。そして、理想を体現するタイムピースとして1952年に完成したコレクションである。
シーマスターをリリースした48年以降、世界の時計が精度を競う天文台コンクールで、常に圧勝を重ねてきたその技術力を遺憾なく発揮したクロノメータームーブメントが光る。
ベゼルの左右をがっしりと掴むがごとき4本の爪が特徴的なデザインだ。ケース、ベゼル、リュウズが一体となって醸し出すたたずまいは、完璧なハーモニーを奏でている出来栄えである。
オメガのおすすめメンズモデルを紹介
オメガには、実に多様なモデルが存在するだけに、どれを手にするべきか悩む人も多いだろう。
そこで、あらゆる層のユーザーにぜひおすすめしたい4モデルを厳選して紹介しよう。
スピードマスター ムーンウォッチ
スピードマスターは、オメガのコレクションの中で最もアイコニックなモデルだ。通算6度にわたるすべての月探査ミッションに携行されており、オメガの冒険心と探究心を具現化した1本と言えるだろう。
手巻き(Cal.3861)。 26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.18mm)。50m防水。107万8000円(税込み)。
直径42mmのステンレススティール製ケースに5個のアーチ型リンクで構成するブレスレットが連なり、力強さと艶やかさにあふれている。ケースの裏面には、シンボルマークとも言えるシーホースのメダリオンの刻印が施された。
シーマスター アクアテラ
シーマスター アクアテラは、海との関わりを持ち続けてきたオメガの歴史を華麗に体現したコレクションと言える。41mm径のシンメトリーなケースには、ステンレススティールを採用した。裏面には海に相応しいウェーブ模様があしらわれている。
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。150m防水。96万8000円(税込み)。
鮮やかなブルーがまぶしい文字盤は、高級ヨットのデッキを連想させる。ストライプをベースとしたこのデザインは、チークコンセプトと呼ばれるものだ。日付表示は6時位置に配され、インデックスと針にはスーパールミノバを塗布し、暗がりでの視認性を確保している。
シーマスター 300
1957年に伝説の名機、シーマスター 300を開発してからおよそ半世紀、オメガは新世代の冒険者に向けて、徹底したリニューアルに挑んだ。そして2014年、新たにコレクションに加えられたのが「シーマスター 300」である。
自動巻き(Cal.8912)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.9mm)。300m防水。108万9000円(税込み)。
シーマスター 300は2021年にモデルチェンジ。いっそうヴィンテージな意匠を備えつつも、現代的な性能を誇るモデルへと仕上げられた。
Ref.234.30.41.21.01.001は、そんな現行シーマスター 300を代表するモデルである。ステンレススティール製のケースに、ブラックダイアルが組み合わされた精悍な意匠が特徴的だ。アルミ製ベゼルリングやエイジングを思わせる、ベージュカラーの蓄光塗料が施されることで、ヴィンテージテイストを感じられる点も注目に値する。なお、ベゼルリングのアルミにはオメガの特別なシュウ酸陽極酸化が施されており、一般的なこの処理よりも約2倍の硬度を有している。
コンステレーション
気品を備え、不朽の名デザインをまとった「コンステレーション」において、独自の優雅さをたたえた1本を紹介したい。ケースにはハーフムーンデザインと呼ばれる意匠が施され、ベゼルの左右にはシンボルマークの4本の爪が装備されている。
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS×セラミックス(直径41mm)。50m防水。108万9000円(税込み)。
直径41mmのケースに収められたダイアルを囲むベゼルには、リキッドメタル™のローマ数字が施されたセラミックス。優雅な中にもモダンテイストを加えているのだ。また、サンブラッシュ仕上げが美しい黒の文字盤には、6時位置に日付表示が装備されている。その上には、同コレクションを象徴する星が輝いている。
オメガは一生モノの相棒としてふさわしい
価値あるタイムピースは、一生を共にできる相棒になり得る。オメガは、その可能性を十分に秘めた1本を提供してくれる時計メーカーである。
精緻なムーブメントがかなえる高い精度、確かな技術力が生む機能美を備えた腕時計を身に着けることで、より豊かな時間を享受してみてはいかがだろうか?
参考サイト:https://www.omegawatches.jp/
https://www.webchronos.net/features/112146/
https://www.webchronos.net/features/112052/
https://www.webchronos.net/features/106940/