2021年 ジャガー・ルクルトの新作時計まとめ

レベルソ・ワン・プレシャスフラワー

「レベルソ・ワン・プレシャスフラワー」は、1920年代の宝飾品にインスピレーションを得たモデルだ。同社メティエ・ラール工房の職人による装飾技巧がふんだんに使用された作品として仕上がっている。「レベルソ」の特徴である反転ケースを活かして描かれているのは、ホワイトリリーまたはアルムの花だ。ホワイトリリーのモデルは1種、アルムのモデルは花の色とケース素材の違いで3種が用意されている。「純潔」「献身」「威厳」の花言葉を持つホワイトリリーにはレリーフエングレービングが用いられており、マザー・オブ・パールの背景から花の輪郭が浮かび上がっている。葉やおしべはエナメルで描かれている。「崇拝」や「感謝」を象徴するアルムは、ピンクグラデーションのエナメル装飾が施され、葉にはダイヤモンドが隙間なくセットされている。いずれのモデルも、リュウズにリバースセッティングのダイヤモンドが、ケース全体にはグレインセッティングのダイヤモンドがあしらわれている。各モデル10本のみの限定販売。

ジャガー・ルクルト「レベルソ・ワン・プレシャスフラワー パープルアルム」
手巻き（Cal.846）。18石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約38時間。18KPG（縦40.0×横20.0mm）。世界限定10本。

ジャガー・ルクルト「レベルソ・ワン・プレシャスフラワー ピンクアルム」
手巻き（Cal.846）。18石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約38時間。18KPG（縦40.0×横20.0mm）。世界限定10本。

レベルソ ハイブリス・メカニカ キャリバー185

　6年もの歳月をかけて開発された、4つのダイアルで計時表示する「レベルソ ハイブリス・メカニカ キャリバー185（通称：クアドリプティック）」。本作は、反転ケースの両面だけでなく、クレイドル（台座）の両面までも使用することで、1本の時計でありながら合計4つのダイアルを持っている。ケースの表面には時、分、トゥールビヨン（秒表示）、永久カレンダー（日付表示はグランドデイト）、デイ＆ナイト表示が搭載される。裏面にはデジタルジャンピングアワー、分、デッドタイムを防ぐためのシステムが組まれたミニッツリピーターが搭載される。ケースを反転させる際に現れるクレイドル内側には、北半球のムーンフェイズ、交点月周期、近点月周期、年、月が表示され、その裏側には、南半球のムーンフェイズが表示される。多くの機能を搭載しながらも使いやすさと着用感にも配慮された構造に仕上げられている。世界10本限定生産。