ロイヤル オーク オートマティック
自動巻き(Cal.5800)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブラックセラミックス(直径34mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。495万円(税込み)。
「ロイヤル オーク オートマティックコレクション」の34mmモデルに、オールブラックセラミックスの新作が発表された。オーデマ ピゲのブラックセラミックスは、その正確な組成がマニュファクチュールの企業秘密とされている他、すべての部品の色を均一にするために必要となる熱のコントロールなど、多くのノウハウが投じられている。このブラックセラミックスに、ロイヤル オークの特徴的なサテンブラッシュとポリッシュ面取りが施され、ケースが構成されている。
ケースカラーに合わせてダイアルは「グランドタペストリー」模様のブラックカラー、ベゼル上に配置されたアイコニックな八個の六角形のビスや、アワーマーカーおよび針は、ブラックとのコントラストが魅力的な18KPGが用いられ、今作全体はバイカラーデザインとして仕立てられた。今作はセラミックスの特徴によって軽量かつ傷が付きにくい他、防水性能もSS製従来モデルと同様の5気圧防水が確保されており、実用性の高いモデルにまとめ上げられている。
ロイヤル オーク フロステッドゴールド
自動巻き(Cal.5800)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWG(直径34mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。544万5000円(税込み)。
2020年4月に発表された「ロイヤル オーク オートマティック」コレクションの34mmモデルに、フロステッドゴールドの輝く新作が追加された。フロステッドゴールドとは、フィレンツェの古い宝飾技法にインスパイアされた鍛金加工技法である。この技法の特徴は、ゴールドの表面にダイヤモンドチップのツールでわずかなへこみを付けることで、貴石やダイヤモンドダストのようなきらめき効果を与えていることだ。
オーデマ ピゲは、この技法をジュエリーデザイナーのキャロリーナ・ブッチとの提携をきっかけに16年からロイヤル オークに採用してきた。34mmモデルの今作は、女性らしさと繊細なタッチを新たに加えたフロステッドゴールド仕上げの18KWGのケースに、「グランドタペストリー」模様のライトブルーダイアルが合わせられる。多くの平面で構成された特徴的なケースには、ロイヤル オークの特徴であるポリッシュ面取りと、ケースサイドのサテンブラッシュと異なる仕上げが施され、きらめきを生むフロステッドゴールド仕上げを際立たせている。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KWG×ブラックセラミックス(直径41mm)。3気圧防水。495万円(税込み)。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」に、ブラックセラミックス製ミドルケースとゴールドのベゼル&ラグ、そしてケースバックを組み合わせた新たなモデルが追加された。CODE 11.59は、オクタゴナル形状のミドルケースに、スケルトナイズされたラグを組み合わせた特徴的な構造を持つコレクションである。この構造を生かし、これまでもカラーの異なる18Kゴールドを組み合わせたバイカラーモデルは存在したが、セラミックスをミドルケースに採用するのは初の試みとなる。セラミックスは焼結時に大きく収縮するため、高精度な加工をすることが難しい。また、このふたつの素材の特性は大きく異なり、セラミックケースと、ゴールドの部品を隙間なく組み合わせることは、本作を開発するにあたっての新たな課題となった。この解決にあたり、セラミックスやタングステンカーバイドをといった超硬素材の高精度加工を専門とするバンゲーター社と提携することよって、ひとつのケースとして見事に成立させた。ゴールドとセラミックの高いコントラストと質感の違いが、それぞれの素材の特徴を引き立て合う。
グラデーションカラーのスモークダークグレーダイアルは、従来のグラデーションダイアルに見られるサンレイ仕上げではなく、縦方向にヘアラインを加えた仕上げが与えられる。ムーブメントは、フライバッククロノグラフ付きの自動巻きCal.4401。22KPG製ローターにはオープンワークが施されており、トランスパレントバックからはコート・ド・ジュネーブや面取りなど各部仕上げのほか、クロノグラフの各種機構部品を鑑賞可能である。
ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン
自動巻き(Cal.2121)。36石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。(左)18KWG(直径39mm)。5気圧防水。価格要問合せ。2021年5月発売予定。(中)18KPG。(右)18KWG。以下同。
「ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン」に、ダイヤモンドがまばゆい光を放つ3モデルが追加された。アワーマーカーにバゲットカットダイヤモンド、ケースとベゼル、そしてブレスレットには、1102個のブリリアントカットダイヤモンドが敷き詰められた。18KPGケースはライトブルーダイアル、18KWGケースにはライトブルーダイアルとブラックダイアルの組み合わせが用意される。ダイアルは、全体のエレガントなテイストに合わせて、グランドタペストリーよりも細かな刻みのプチタペストリーが施される。12時位置の下にあるブランドネームロゴに加え、APのイニシャルロゴがダイヤル下部に配される点は、"ジャンボ"の伝統に則っている。
ロイヤル オーク オフショア フライング トゥールビヨン フライバッククロノグラフ
自動巻き(Cal.2967)。40石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ti(直径43mm)。10気圧防水。世界限定100本。価格要問合せ。2021年6月発売。
「ロイヤル オーク オフショア」シリーズに、フライング トゥールビヨンとフライバッククロノグラフを組み合わせた新たなコンプリケーションが追加された。CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲに採用されたCal.2952のデザインを変更し、Cal.2967として搭載する。マッシブで直線的なデザインが印象的なロイヤル オーク オフショアに合わせ、ブラック加工のチタン製ブリッジをよりスポーティーで大胆な雰囲気に改め、ブラックPVDと、ポリッシュして素地を見せたブリッジの外側の面でコントラストを与えた。これにより、多層構造のムーブメントがより際立つデザインとなり、カラーのトーンを抑えつつも特別な1本であることを強く主張するものに仕上がっている。6時位置にフライングトゥールビヨンが配置され、3時位置の12時間積算計と9時位置の30分積算計は、時分およびクロノグラフ秒針の回転軸より12時側にオフセットして配される。ケースは、エッジに幅広のポリッシュを施したサンドブラスト加工のチタン製となる。