2021年 オリエントスター／オリエントの新作時計まとめ

オリエントスター コンテンポラリーコレクション レイヤードスケルトン

「オリエントスター」に、スーツスタイルからインスピレーションを得た「レイヤードスケルトン」1型5種が追加された。今作の特徴は、2層のダイアルによってスーツのテキスタイルを表現している点である。レギュラーモデルには、ホワイト、ブラウン、ブラックのダイアルカラーが用意される。いずれもダイアル右側にはスーツの表地をイメージしたヘリンボーン柄があしらわれている。

　ホワイトダイアルモデルのダイアル左側は爽やかな印象の無地、ブラウン、ブラックダイアルの左側はスーツの裏地をイメージしたペイズリー柄があしらわれている。ホワイトダイアルのモデルには、プレステージショップ限定モデルとして、交換用レザーストラップを同梱したバリエーションも用意される。

オリエントスター コンテンポラリーコレクション レイヤードスケルトン
ブラウンダイアルのレギュラーモデル。Ref.RK-AV0B02Y。自動巻き（Cal.F6F44）。24石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約50時間。SS（直径41.0mm、厚さ13.6mm）。10気圧防水。9万6800円（税込み）。

オリエントスター コンテンポラリーコレクション レイヤードスケルトン
ブラックダイアルのレギュラーモデル。Ref.RK-AV0B03B。自動巻き（Cal.F6F44）。24石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約50時間。SS（直径41.0mm、厚さ13.6mm）。10気圧防水。9万6800円（税込み）。

　オリエントスター誕生70周年記念として用意されたモデルは、ダイアル右側に、グリーンをベースとしてネイビーのグラデーション塗装と大粒のシルバーとブルーのラメ加工を施し、70 周年記念モデル共通のコンセプト「星雲」を表現している。世界限定1400本（国内700本、海外700本）。ネクタイのディンプルや生地のドレープ感をイメージしたラグ形状や、緩やかなカーブを描くサファイアクリスタル風防が、全体をドレッシーにまとめ上げている。

オリエントスター コンテンポラリーコレクション レイヤードスケルトン
ホワイトダイアルのプレステージショップ限定モデル。交換用レザーストラップ付属。Ref.RK-AV0B04S。自動巻き（Cal.F6F44）。24石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約50時間。SS（直径41.0mm、厚さ13.6mm）。10気圧防水。9万6800円（税込み）。

オリエントスター コンテンポラリーコレクション レイヤードスケルトン
オリエントスター誕生70周年記念モデル。Ref.RK-AV0B05E。自動巻き（Cal.F6F44）。24石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約50時間。SS（直径41.0mm、厚さ13.6mm）。10気圧防水。世界限定1400本。9万6800円（税込み）。

オリエント リバイバルコレクション ワールドマップ

　オリエントの過去の名作をベースに現代的なアップデートを加えた「リバイバルコレクション」。今回そのラインナップに加わったのは、ダイアル上に世界地図をあしらったワールドタイム機能を持つ「ワールドマップ」である。1964年の「カレンダーオートオリエントスイマーワールドトリップ」、そして1969年の「ワールドダイバー」と、同社は1964年の海外渡航自由化という時代の波に合わせてワールドタイム機能を持つモデルを市場に投入した。

　今作のベースとなったのは、「ワールドダイバー」である。頑強な卵型ケースと、4時位置のリュウズによって操作する内転ベゼルが特徴のモデルだ。リバイバルにあたっては、防水性の強化、最新ムーブメントの搭載、無垢ブレスレットの採用によってアップグレードを果たしている。バリエーションは全部で4種類用意される。ダイアル上にオリジナルを再現したカラフルな世界地図を描いたモデルは、世界限定1200本（国内300本、海外900本）用意される。

オリエント リバイバルコレクション ワールドマップ
グリーンダイアルのレギュラーモデル。Ref.RN-AA0E02E。自動巻き（Cal.F6922）。22石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約40時間。金色めっき＋SS（直径43.5mm、厚さ13.9mm）。20気圧防水。4万9500円（税込み）。

オリエント リバイバルコレクション ワールドマップ
ブルーダイアルのレギュラーモデル。Ref.RN-AA0E03L。自動巻き（Cal.F6922）。22石。2万1600振動／時。パワーリザーブ約40時間。SS（直径43.5mm、厚さ13.9mm）。20気圧防水。4万9500円（税込み）。

　レギュラーモデルは、ダイアルカラーがアイボリー、ブルー、グリーンの3種類だ。アイボリーダイアルのモデルは、ベゼルとリュウズに金色めっきが施される。目玉であるワールドタイム機能は、手動で設定する必要がある。例えば、日本の現在時刻が14時ちょうどの時、内転ベゼルの“14”の表示を世界地図の日本の位置に合わせることで、世界地図の各地点に対応した時刻を読み取ることができる。ダイアルに描かれた世界地図自体が南半球から見たものであるうえにデフォルメされているため、実用とするのは少々厳しいかもしれない。しかしながら、発売当時の海外旅行ブームの到来とともに多くの日本人の胸を膨らませたワクワク感は、今作にも色褪せることなく残っている。

オリエント スポーツコレクション M-FORCE 簡易方位計モデル

　2020年、第3世代として復活を果たした「M-FORCE」。タフなアウトドアウォッチであるこのシリーズに、新たなモデルが加わった。“陸上でのアドベンチャー”をテーマとした今作は、両方向回転ベゼルに方位計表示を加え、オフロードタイヤのブロックパターンとステンシルから着想を得た形状のインデックスを採用している。シリーズの特徴である大型のリュウズと、それを保護するプロテクションシールドも備えている。

　タフなのは外装だけではない。水平方向のズレを小さくする高い固定力を持ったムーブメントホルダー、垂直方向の衝撃を緩和するスプリング、テンプのヒゲゼンマイを衝撃によるズレから守るヒゲ玉など、搭載されるムーブメントCal.F6727には、耐衝撃性を高めるための工夫が盛り込まれている。2種類のバリエーションが用意され、ひとつはステンレススティール製ケースにブラックダイアルを合わせたモデル、もうひとつは、ベゼルとプロテクションシールドに黒めっきを施したグリーンダイアルのモデルだ。ブラックダイアルにはブレスレットが、グリーンダイアルにはナイロンストラップが装備されている。