オメガ クォーツウォッチの人気モデルを紹介。メンテナンス方法も解説

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2023.04.26

クォーツ式にオーバーホールは必要か?

機械式腕時計を長く使用するためには、各パーツを分解した上で洗浄し、再度組み上げ、注油し、調整をするオーバーホールが不可欠だ。それに対して、クォーツ式ではどのようなメンテナンスが望ましいのだろうか?

オメガ メンテナンス

クォーツウォッチの特徴と寿命

クォーツ(水晶振動子)は、電圧をかけることによって振動する。クォーツウォッチはこの特性を活用し、時計に内蔵した電池の電力によってモーターを駆動しつつ、水晶振動子によって精度を調整するシステムだ。

機械式腕時計では、定期的にゼンマイを巻き上げる必要がある上に、時刻のズレも生じる。しかし、水晶の振動は高い精度を有しており、わずかなズレしか発生させない正確さが最大の武器である。

機械式時計と比べて劣る点があるとすれば、時計としての寿命だろう。メンテナンス次第ではいつまでも使用し続けることが可能な機械式に対して、クォーツ式の標準的な寿命は20~30年と言われる。

長い年月の経過で組み込まれている電子回路の部品の生産が終了すると、修理が困難になるため、電子回路が寿命を迎えると同時に時計としての役割も終えることとなってしまう。

電池交換

クォーツウォッチといえどもオーバーホールは必要

ムーブメントの動力源が電池とモーターであるため、その部分に関してはオーバーホールの必要はない。そのことをもって「クォーツにオーバーホールは不要」と考える向きもあるが、やはりクォーツ式腕時計にもメンテナンスは必要である。

針の動きは歯車によるものであり、その部分のパーツに劣化が生じるのは必然だ。部品の摩擦によって油が劣化し、歯車の動きにより多くのエネルギーが必要になれば、電池の消耗も早まるだろう。

パッキンの経年劣化は、防水性能を低下させてしまう。ケース内部への浸水は、精密なムーブメントに大きなダメージをもたらしてしまうため、定期的な交換が必要となるのである。

電池交換の頻度と修理方法

動力源である電池は、一定期間ごとに交換する必要がある。機械式と違い、電池が切れてしまえば、動きは完全に止まってしまうからだ。

電池交換

交換頻度は、2年に1度行うことが推奨されている。時計のサイズやコンディションによって電池の寿命は異なるが、2年ごとに交換しておけば大きなトラブルは生じないだろう。

電池交換を依頼する方法には、オメガの公式ショップに持ち込むか、オフィシャルサイトからのピックアップサービスの利用がある。およそ2週間程度で交換可能だ。


オメガ クォーツウォッチの人気モデルを紹介

クォーツ式ムーブメントを採用したオメガの人気モデルについて、厳選した3機種を紹介しよう。お気に入りの1本を見つけてほしい。

シーマスター アクアテラ Ref.231.10.39.60.06.001

Ref.231.10.39.60.06.001は潜水用防水時計の代名詞とも言えるモデルである。シーマスターにラインナップされる中で、最もスタンダードなコレクションであり、知名度も抜群だ。

シーマスター アクアテラ

オメガ「シーマスター アクアテラ」
クォーツ(Cal.オメガ4564)。SSケース(直径38.5mm、厚さ11.9mm)。150m防水。生産終了。

ムーブメントには、自社製クォーツ「オメガ4564」を搭載し、ケースとブレスレットにはステンレススティールを採用している。150m防水と、日常生活には十分な防水性能も備わった1本だ。

シーマスター アクアテラ Ref.231.10.39.61.02.001

クラシカルな雰囲気を漂わせるRef.231.10.39.61.02.001は、信頼性の高さにも定評があるタイムピースである。一目でアクアテラ・コレクションと分かる印象的な文字盤は、船のウッドデッキをイメージした意匠だ。

シーマスター アクアテラ

オメガ「シーマスター アクアテラ」
クォーツ(Cal.オメガ1538)。SSケース(直径38.5mm、厚さ11.9mm)。150m防水。生産終了。

搭載するのは、秒針の動きで電池交換時期を知らせてくれる「電池切れインジケーター」を備えた高精度クォーツムーブメント「キャリバー1538」だ。

デ・ヴィル トレゾア Ref.428.18.36.60.03.001

ベゼルからラグへと流れる二筋のダイヤモンドの曲線が、この上ない気品を醸し出すタイムピースがRef.428.18.36.60.03.001だ。その延長線上につながるネイビーのレザーベルトとのマッチングも美しさを演出している。

デ・ヴィル トレゾア36mm

オメガ「デ・ヴィル トレゾア36mm」
クォーツ(Cal.4601)。SSケース×ダイヤモンド(直径36mm、厚さ8.9mm)。30m防水。生産終了。

直径36mmのケースはダイアルは、やや小ぶりながらも、洗練されたデザインが生む気品に満ちている。濃紺の文字盤と大きめのローマ数字を使ったシルバーのアワーマーカーというコントラストによって、より高級感を感じさせる1本だ。


クォーツ式でもオメガの素晴らしさは味わえる

世界を代表する時計メーカーであるオメガは、高級時計の初心者から熱心な時計ファンに至るまで、幅広い層から高い評価を得ている。そのオメガがラインナップするのは、ビジネスでも社交の場でも、シーンを選ばずに身に着けられる腕時計だ。

利便性の高いクォーツ式を採用したタイムピースにも、オメガ独特の気品や高級感は存分に備わっている。その腕に巻いて、オメガの持つ素晴らしさをぜひ体感してほしい。



Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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