ティファニーブルーからグリーン文字盤まで、5711/1Aノーチラスのラストイヤーを3人のセレブウォッチで振り返る

グリーン文字盤のノーチラス5711/1Aを着用するシルベスター・スタローン

　オリーブグリーン・ソレイユ文字盤のノーチラスを所有するのはシルベスター・スタローンだ。俳優としてだけでなく、映画監督、映画プロデューサー、脚本家として活躍の場を広げるスターである。2021年時点で75歳という事実にも驚愕であるが、極貧生活の時期にポルノ映画でデビューしていたということも意外な経歴である。

　29歳の時に観戦したボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け「ロッキー」の脚本をわずか3日で書き上げ、世界的なアクションスターとなった。映画の主人公の境遇とスタローン自身のアメリカンドリームを実現するストーリーが多くの人々に希望を与え、共感を得た。

　2019年にはランボーの最終作「ランボー　ラスト・ブラッド」が公開され、全世界がコロナ禍の渦中にあったにも拘らず大ヒットを収めた。スタローンは現在も「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の新作を撮影中である。

2021年最後のウォッチハンティング

　なかなか実物を目にすることも叶わない入手困難モデルを所有する3名のセレブリティはいずれもそれぞれのジャンルで世界的活躍を続けている。2次マーケットでの価格高騰やオークションの落札価格が先行して話題になりがちな昨今ではあるが、こうしたスーパーセレブたちが成功の証として多くの場で身につけてくれることにより、その質感や色味を私たちは目にすることができるわけだ。来年以降はどのセレブリティが、どんな時計を着けて現れるのか、引き続きウォッチハンティングを続けたいと思う。