美しいガンギ車に魅せられて。オリエントスター「スケルトン」を編集部が勝手に評価

FEATUREその他
2021.12.31

両面から楽しめるスケルトンムーブメント

Cal.F8B62

トランスパレントバックからは、切削波目模様が施されたムーブメントCal.F8B62をのぞける。はっきりとした仕上げが高い満足感をもたらす。

細田表面の話ばっかりしてしまいましたが、裏面の仕上げはどうですか。

鈴木裏の切削もかなり深いよね。

細田webChronosで撮影したムービーを見てもらうと分かるんですけど、強い光を当てるとすごく綺麗にくっきり反射します。

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https://youtu.be/1GyVxkkK74Q

土井Cal.F8B62 テンプ裏側から見ると、テンプの受けの部分に表面よりも小さな渦目模様が施されていて、手間が掛かっているなと思いました。

テンプ受けにも細かな切削渦目模様を配すなど、細部に至るまで抜かりなく装飾が施される。

鈴木あ、ホントだね。

細田それから、着け心地はどうでしたか? サイズは小振りな直径38.8mm、厚さも10.6mmなので、かなり薄めかなと思いますが。

鈴木ずっと着けていられたのでバランスは良かったですね。スケルトナイズの関係もあると思うけど、軽かったです。存在感があるデザインだから、このサイズでも物足りなさもなくて。

土井僕も着け心地は良かったと思います。ただ、僕はストラップにひとつ穴を増やしたので、細腕の人はひと手間かかるかもしれませんね。

細田バックルの出来はどう思いました?

土井うーん。正直なところ、30万円の時計にしてはちょっと質感や感触が物足りなく感じました。

鈴木そうですね。この価格帯の時計としては、バックルまでちょっと手が回っていない感じは受けますね。オリエントスターはコアの価格帯の時計がもっとお安いので、そちらに合わせた出来になっているのかな。


新開発ムーブメントはパワーリザーブも大幅に延長

オリエントスター スケルトン パワーリザーブインジケーター

12時位置にパワーリザーブインジケーター、6時位置にインダイヤルと、正対称に配置。バランスの取れたレイアウトからのぞくムーブメントは、尾を引く彗星をモチーフに肉抜きされた。

細田最後に、新開発のムーブメントのことを話しておきましょうか。基幹ムーブメントの46系をアップデートさせたCal.F8B62を搭載しています。シリコン製ガンギ車には、エプソンの高精細プリントヘッドを製造するMEMS加工技術が用いられています。その結果、パワーリザーブを約20時間延ばして、約70時間になっています。耐磁性能を上げただけでなく、使い勝手も高まりましたね。

鈴木シリコン製だと軽く作れるから、エネルギーの伝導効率が上がった結果だね。

土井手巻きなので、12時位置のパワーリザーブインジケーターは巻き上げタイミングを確認するのに重宝しました。ロングパワーリザーブだっていう主張にもなります(笑)。

鈴木実用的だし、意味のある表示だよね。配置も良い。見た目はもちろん、そういった配慮も含めてとにかく満足感の高い時計だと思います。


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