2022年 シチズンの新作まとめ

ザ・シチズン 藍染和紙⽂字板モデル

　ザ・シチズンより、藍染めされた土佐和紙をダイアルに用いたモデル2種が発表された。この藍染は、日本の伝統技法である「天然灰汁発酵建て」によるものであり、ジャパンブルーとも呼ばれる、深みのある冴えた⾊合いに仕上がっている。2種類のうちのひとつは、年差±1秒の超高精度クォーツムーブメントCal.0100を搭載するモデルである。

　クリスタルをモチーフとした形状のラグや、ミニッツマーカーにぴたりと重なる秒針を特徴としている。裏蓋はシースルーとなっており、この高精度なムーブメントを鑑賞することができる。ふたつ目は、年差±5秒のエコ・ドライブムーブメントを搭載するモデルである。10気圧の防水性やリュウズガード、デイト表示によって、実用性を高めた仕様となっている。いずれのモデルも、ケース素材にスーパーチタニウムが採用されている。

シチズン エル アンビリュナ

　地球環境や⼈に配慮したサステナブルウオッチブランド「シチズン エル」のシグネチャーラインである「アンビリュナ」より、新作4種が発表された。それぞれ、「地・⽔・⽕・⾵」をテーマにデザインされており、⽣物学者の福岡伸⼀監修の下、⽣物の仕組みや⾃然の美しさを製品に応用するバイオミミクリーの考え方が取り入れられている。

　ニットバンドは、海綿動物の多孔構造を参考としており、伸縮性や耐久性に優れるだけでなく、⼿洗いも可能だ。バンドの素材には、回収したペットボトルや⾐料品からリサイクルしたポリエステル繊維「エコペット」や、裁断時のロスが少ない「ホールガーメント」が採用されている。鮮やかなダイアルは、モルフォ蝶や玉虫の持つ構造色を取り入れることによって、各テーマに沿った⾃然界の⾊彩を映し出している。

　特殊なダイアルを採用しているものの、エコ・ドライブが搭載されており、定期的な電池交換が不要である。「火」をテーマとした「EM1007-47E」は、ブランド10周年記念モデルとして世界限定1050本のみが用意され、福祉実験ユニット「ヘラルボニー」とのコラボレーションによるオリジナルのスカーフが同梱される。