IWCのアフターサービスと保証期間
オーバーホール以外にも、IWCには充実したアフターサービスが揃っている。その他のアフターサービスやIWCの保証期間について見ていこう。
保証期間
IWCには、国際保証とよばれる標準の保証期間が設けられている。保証期間は、通常購入後から2年間だ。
保証の対象となるのは、時計の製造過程が原因によるものや使用している素材が原因で生じた不具合や故障などである。ただし、紛失や盗難、天災(洪水・地震等)、不注意、事故、誤った使い方による故障は保証対象外となっている。
このほか、IWC公式および認定外の修理業者等による不具合・故障も対象外となる。ケースに刻印されている製造番号が削り取られているものや、判別できないものについても対応されないため注意が必要だ。また、今回紹介しているコンプリートサービスも保証には含まれない。
先述したとおり、IWCの国際保証期間は通常2年間だが、「MyIWC」に時計を登録することで保証期間を8年間に延長することもできる。「MyIWC」とは、標準保証期間である2年間以内であればすべての購入者が利用(登録)できるサービスだ。
登録は無料でIWCの公式サイトから時計のシリアル番号を入力、もしくは保証書にあるQRコードから登録できる。標準の2年保証の期限が切れてしまうと登録資格を失うため、時計を手にしたら早めに登録しておこう。
アフターサービス
今回紹介したコンプリートサービスのほかにも、IWCには時計のためのアフターサービスが揃っている。
- 修復
- 防水性能の復元
- 研磨
- 電池交換
- 正規品証明書
IWCでは、修復の目標を「当初の状態に戻すこと」としている。これは、故障箇所を修理して元のように戻すだけでなく、美観的な面も含まれている。
交換が必要な部品が、すでに廃番となっておりIWC本社にもストックがない場合、IWCの時計技師が手作業で部品を製造することもある。また、組み立て直したのちにわずかでも歪みが生じていれば、部品を作り直して均整美を得ることも少なくない。
それほどまでにIWCとしての誇りを持ち、時計への愛を惜しまず、持ち主に長く愛用してほしいとの思いがあるのだ。そのため、修復の内容によっては数カ月から1年以上もの歳月がかかることも珍しくはない。
相棒のため、定期的なオーバーホールを
オーバーホールはその工程の多さや複雑さから、かかる金額も決して安くはない。故障や不具合が発生した際に修理すれば十分だろうとの考えもあるだろう。
しかし、時計が現役でいるためには定期的なオーバーホールが必須だ。IWCが推奨している4〜5年おきのオーバーホールを実施することで、故障や不具合から時計を守り、何世代にもわたって時計を受け継いでいけるようにプロの手が必要なのだ。
オーバーホールの実施と合わせて、MyIWCへの登録で国際保証期間の延長もしておこう。
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