総評
「今年もまたスイス現地取材の機会がほとんどなかったなぁ」とため息のひとつもつきたくなる今日このごろだが(実はノルケインの新作発表会取材で一度だけスイス取材の機会があった)、新作の豊富さと質の高さは昨年に引き続き、新型コロナのパンデミック以前を凌駕する勢いだ。
そのひとつの要因として考えられるのは、何が何でも春の時計見本市に新作を間に合わせるべし、という縛りがなくなり、1年を通して最適なタイミングで新作を完成させ、それを発表すれば良い、という雰囲気が醸成されたからではないかと思う。それぐらい新作発表の時期はバラバラになっていて、12月半ばにリリースされる新作さえある。
以前は3月末の見本市に合わせ、開催前夜まで組立してメッセのブースに朝イチで持ち込み、滑り込みで発表にこぎつけたものの、取材陣が撮影しようとするとリュウズは抜け、針がはずれてガタガタ、なんて状況が普通にあった。これがまるで馬鹿げていたことを改めて教えてくれたのである。
なんて愚痴を今更言ったところで意味はないが、それぐらい発表の時点から完成度がアップしていて、その後、スムーズに販売に繋げられる堅実な新作が増えてきたように思う。というわけで豊作の2022年新作から厳選した新作5本。すでに完売済みのものもあるようだが、それはご容赦いただきたい。
選者のプロフィール
Kaori Yoshioka(asterisk-agency)Directed by Yuko Kikuchi
名畑政治
ブランド腕時計の正規販売店紹介サイトGressive編集長にして、日本における時計ジャーナリストの第一人者。1994年よりスイスの大規模時計展示会を取材し続けて得た見識は業界随一だ。クロノス日本版では特集記事の執筆のほか、巻末の「Chronos Top10 Ranking」で選考委員を務める。共著に「カルティエ時計物語」。
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