フレンチネイビーらしくピーコートに合わせて
そこで海軍を出自に持つアウターの代表格であるピーコートを軸にコーディネートを組んでみた。インナーにバスクシャツで著名なセント ジェームスのストライプセーターを着込み、パンツは北欧陸軍の白パンツをセット。お洒落なフランス人を意識し首にバンダナを巻いたのは、まあ愛嬌だ。
装い全体のカラーを時計に寄せていることは言わずもがな、フレンチマリンに通じる要素も随所にちりばめており、我ながら辻褄の合ったスタイリングになったと感じた。ブルーの定番ペラゴスではなく、ネイビーのペラゴスFXDだからこそのまとまり感であることも、付け加えておきたい。
カレッジスタイルに大人の重みを添えて
そして、次に試したのが先シーズンからジワジワ人気のバーシティブルゾンを軸に据えたアイビーなコーディネート。バーシティブルゾンは平たく言えばスタジャン(スタジアムジャンパー)であり、今季に入ってレディスでもチラホラ見掛けるトレンドアウターのひとつ。
筆者所有の一着は、スタンドカラーと腰リブが付かずキルティング内装というカナダ系のヴィンテージだ。そんなアウターに合わせたのが長袖のポロシャツにグレーのカーディガン、そしてグレースラックス。ともすると大学スポーツクラブの会計部長? のごとき出で立ちだが、今季はどうしてもコレがやりたかった。
スタジャンはご存知のとおり、米国を中心とする大学生のクラブウエアのひとつであり、それゆえ着用すると学生っぽい見え方になるものだ。だからこそ大人があえて着こなそうとするのであれば、小物等で貫録要素をプラスする必要がある。
そういう意味で本格時計の起用は手っ取り早い手段であり、ペラゴスFXDはスポーティかつストラップに入れられたラインもどことなくアイビーテイストであることから、非常に相性も抜群。そしてバーシティブルゾンの袖のネイビーともリンクしており、収まりもこの上なく理想的なのだ。
いつもの自分ならヴィンテージ時計を合わせてしまうが、ソレでは本当に古クサいだけの人になる可能性がある。パリッパリの現行品だからかなうバランス取りという選択肢も、用意しておくのが正解だということが今回実感できた。
このルックスとスペックで40万円台はお買い得
普段から仕事でも砕けたカジュアルスタイルを基本とする筆者であるが、昨今はさらにスポーティなアイテムを利用することが多くなってきた。そういう意味でもアクティブ感あるダイバーズがいろいろと役に立つことが今回リアルに理解できたのだ。
そして機械についても触れておきたい。このペラゴスFXDにはチューダーのマニュファクチュールムーブメントであるキャリバーMT5602が搭載されており、パワーリザーブはなんと約70時間。
ピーコートスタイルからバーシティーブルゾンの着こなしにトライする間、約2日くらい放置期間があったのだが、しっかり継続して動き続けていた。つまり土日が休日のビジネスマンでも金曜夜にフルに巻き上げておけば、土日に着用せずとも月曜朝から時刻調整など不要にて使い出せるというワケだ。
そんなチューダー ペラゴスFXD。現代のカジュアル傾向の強いライフスタイルにお洒落にマッチし、使い勝手もよく精度も抜群。本格仕立てにして40万円台のプライスは、実にお買い得と言わねばならないだろう。
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