パシャ ドゥ カルティエ スケルトンウォッチ
「パシャ ドゥ カルティエ」をベースに、スケルトンのダイアルとムーブメントを組み合わせたモデル。ラウンド型のケースに、パシャを象徴する一体感のあるラグとリュウズカバーを備えている。リュウズトップにあしらわれているのは、サファイアだ。
ムーブメントのブリッジには、グレーのラッカーが施されており、18Kピンクゴールド製ケースと相まってエレガントな印象をもたらしている。ダイアルは大胆にスケルトナイズされながらも、特徴的なアラビア数字インデックスと4角形のミニッツトラックは残されている。
自動巻き(Cal.9624 MC)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KPGケース(直径41mm、厚さ10.45mm)。日常生活防水。予価772万2000円(税込み)。
ブラックアリゲーターストラップとグレーアリゲーターストラップが付属し、「クイックスイッチ」機構によって、簡単に付け替えて楽しむことができる。ストラップには、ケースと同じ18Kピンクゴールド製のDバックルが装着されている。
スケルトン ポケットウォッチ
今年は、ポケットウォッチの新作が2種類発表された。それぞれ5本のみの限定生産である。本作は、ムーブメントとダイアルに施されたスケルトン加工に加え、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、パーペチュアルカレンダーという3つの複雑機構を搭載したグランドコンプリケーションだ。組み立てからケーシングまでに要する期間は、なんと約7週間。
自動巻き(Cal.9506 MC)。44石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径56mm、厚さ12mm)。日常生活防水。世界限定5本。参考価格2億724万円(税込み)。
これだけの機構を備えながらも、ムーブメントの厚さは僅か6.77mmに抑えられており、同社の技術力の高さが窺える。
ポケットウォッチとして持ち歩きができるだけではなく、専用の額縁が付属し、置き時計としても楽しむことができる。その額縁は、ロッククリスタルとホワイトゴールドによるポルティコと、ブラックオブシディアンの台座によって構成されている。
自動巻き(Cal.9506 MC)。44石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径56mm、厚さ12mm)。日常生活防水。世界限定5本。参考価格1億3860万円(税込み)。
タンク ジュエリーウォッチ
カルティエを象徴するコレクションのひとつ、「タンク」をジュエリーウォッチとして昇華させたモデル。3つのバリエーションがラインナップし、それぞれインパクトのあるカラーリングが与えられている。ジュエリーウォッチらしく、ダイアル上のインデックスは排されている。
クォーツ。18KYGケース(縦31×横24mm、厚さ6.75mm)。日常生活防水。参考価格1214万4000円(税込み)。
ケース形状は通常のタンクと同じく直線を基調としているが、そのラグから繋がるブレスレットは、しなやかな可動性を備えたシリンダーによって構成されている。シリンダーには、オニキスやクリソプレーズ、コーラルがあしらわれており、ケース上面やブレスレットにセットされたダイヤモンドやルビー、アメシストの輝きを強調している。
クォーツ。18KWGケース(縦31×横24mm、厚さ6.75mm)。日常生活防水。世界限定30本。参考価格3814万8000円(税込み)。
ビーズをあしらったデザインは、1933年より同社の制作指揮を担っていたジャンヌ・トゥーサンが好んで取り入れていたものであり、本作にもその伝統が引き継がれていることが分かる。3種のうち2種は、それぞれ世界限定30本で展開される。
クォーツ。18KPGケース(縦31×横24mm、厚さ6.75mm)。日常生活防水。世界限定30本。参考価格3300万円(税込み)。
タンク フランセーズ
「タンク」にメタルブレスレットという新しい試みを取り入れ、定着させた「タンク フランセーズ」。同社は今年の頭に、このコレクションを刷新した。今回、そこに追加されたのは、ステンレススティールケースにブリリアントカットダイヤモンドをセットしたモデルだ。ケースサイズはSMとMMの2種類が用意され、どちらもクォーツムーブメントを搭載する。
クォーツ。SSケース(縦32×横27mm、厚さ7.1mm)。日常生活防水。予価142万5600円(税込み)。
ケースと、そこから連続するブレスレットは、サテン仕上げを基調とし、ダイアルのローマンインデックスは、従来のプリントからアプライドに改められ、洗練された印象に仕上がった。ブルーのシンセティックスピネルのカボションをセットしたリュウズは、半ばケースに埋まっており、タンク フランセーズの特徴である一体感をより強く感じさせている。
ブレスレットのリンクも人間工学に基づいて再構築され、手首へのフィット感を高められている。
クォーツ。SSケース(縦25.7×横21.2mm、厚さ6.8mm)。日常生活防水。予価124万800円(税込み)。
タンク ルイ カルティエ
「タンク ルイ カルティエ」には、4種のダイアルバリエーションが加わった。いずれのモデルもLMサイズのゴールド製ケースを採用し、アリゲーターストラップとアルディロンバックルが装着されている。
パール状の装飾が施されたリュウズのトップには、サファイアのカボションが取り付けられている。搭載するムーブメントは、手巻き式のCal.1917MCだ。
手巻き(Cal.1917 MC)。18KYGケース(縦33.7×横25.5mm、厚さ6.6mm)。日常生活防水。予価198万円(税込み)。
バリエーションのうち、2種は幾何学模様をあしらったダイアルを採用する。これは、1970年代に光の効果で格子縞を描いた「レ マスト」に着想を得たものだ。
もう2種は、深みのあるラッカーダイアルを採用する。カラーリングは、グリーンまたはボルドーであり、ストラップの色味も同色にそろえられている。
2022年にも、タンク ルイ カルティエのカラーダイアルが発表されていたが、今年の新作はそのバリエーションの幅をさらに拡充させ、コレクションに新たな魅力を与えるものであった。
(中・右)Vincent Wulveryck © Cartier
手巻き(Cal.1917 MC)。18KPGケース(縦33.7×横25.5mm、厚さ6.6mm)。日常生活防水。予価194万400円(税込み)。
(中)カルティエ「タンク ルイ カルティエ」
手巻き(Cal.1917 MC)。18KYGケース(縦33.7×横25.5mm、厚さ6.6mm)。日常生活防水。予価190万800円(税込み)。
(右)カルティエ「タンク ルイ カルティエ」
手巻き(Cal.1917 MC)。18KYGケース(縦33.7×横25.5mm、厚さ6.6mm)。日常生活防水。予価190万800円(税込み)。
ラ パンテール
カルティエを象徴する動物である、豹をモチーフとした「パンテール ドゥ カルティエ」が登場した。多面的なカットを施すことで、幾何学的かつ立体的に仕上げられた豹の顎には、漆黒のダイアルが収められている。豹の斑点は、ブラックラッカーによるものだ。
クォーツ。18KYGケース(縦38.3×横15.2mm、厚さ7.5mm)。予価970万2000円(税込み)。
(中)カルティエ「ラ パンテール」
クォーツ。18KPGケース(縦38.3×横15.2mm、厚さ7.5mm)。予価970万2000円(税込み)。
(右)カルティエ「ラ パンテール」
クォーツ。18KWGケース(縦38.3×横15.2mm、厚さ7.5mm)。参考価格3115万2000円(税込み)。
力強い印象を与えるブレスレットは、同社のクリエイションスタジオとマニュファクチュールによって開発されたものだ。可動部はしなやかに作られつつ、ヒンジが外部から見えない構造とすることで、一体感を醸成している。
本作には、3種類のバリエーションが用意されている。18Kイエローゴールドケースのモデルと、18Kピンクゴールドケースのモデルには、豹の目にツァボライトがセットされている。18Kホワイトゴールドケースモデルの目にはエメラルドがセットされ、ケースとブレスレットにパヴェセッティングのダイヤモンドがあしらわれている。
ベニュワール
1912年に誕生した「ベニュワール」が、新たな進化を遂げた。フランス語でバスタブを意味するその名の通り、ケースの基本的な形状はこれまでと変わらず、優雅な曲線を描く楕円形を採用する。最大の変化は、バングルとして着用できるようになっている点だ。ケースと同じ滑らかな曲線が、着用者の手首を包み込む。
クォーツ。18KYGケース(縦24.6×横18.7mm、厚さ7.2mm)。予価171万6000円(税込み)。
カルティエを象徴するローマンインデックスとダイアルには、贅沢なゴールドリボンがあしらわれている。抑えられたケースサイズと、手間のかからないクォーツムーブメントは、アクセサリーとして気軽に着用しやすいだろう。
バリエーションは3種類で展開され、いずれも貴金属製ケースをまとっている。ひとつは18Kイエローゴールドケースモデル、ふたつ目は18Kピンクゴールドケースモデル、3つ目は18Kホワイトゴールドケースにブリリアントカットダイヤモンドを敷き詰めた、フルパヴェモデルだ。
クォーツ。18KPGケース(縦24.6×横18.7mm、厚さ7.2mm)。予価171万6000円(税込み)。
(右)カルティエ「ベニュワール」
クォーツ。18KWGケース(縦24.6×横18.7mm、厚さ7.2mm)。予価712万8000円(税込み)。