キングセイコー セイコー腕時計110周年記念限定モデル SDKS013
キングセイコーゆかりの地である亀戸にちなみ、縁起の良い「亀甲文」をダイアルに型押しした記念モデル「キングセイコー セイコー腕時計110周年記念限定モデル」SDKS013が発表された。
自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径37.0mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。世界限定1200本。23万6500円(税込み)。
ダイアルは、かつてのキングセイコーを産み出した亀戸の地名から着想を得た「亀甲文」の型打ち模様があしらわれ、ダークブラウンに仕上げられている。差し込む光によって表情を変え、時分針やインデックスとのコントラストも高い。また「SEIKO」ロゴと秒針のゴールドカラーが、本作が特別なモデルであることを示している。
近年のセイコーは、ダイアルに凹凸を与える手法を積極的に採用しており、その技術が本作にも注がれている点も注目である。
ムーブメントはパワーリザーブ約70時間を備え、巻き上げ効率も高いマジックレバーを採用するキャリバー6R31が搭載されている。10気圧防水も相まって実用性も高い仕上がりである。さらに本作には交換用として専用バックルを備え、接続部の両側2点をステッチで留めるカジュアルなデザインのレザーストラップが付属する。
プレザージュ クラフツマンシップシリーズ セイコー腕時計110周年記念限定モデル
4地域の名工と作り上げたセイコー腕時計110周年記念限定モデル「プレザージュ クラフツマンシップシリーズ」4種が発表された。それぞれのダイアルには「琺瑯」「漆」「有田焼」「七宝」が用いられている。
4つのモデルはそれぞれ、セイコーが国産初の腕時計「ローレル」を完成させた1913年から110周年となることを記念したモデルである。その歴史は、技術革新と名工の技によって支えられてきたものであり、本作のダイアルには、日本のモノづくりをけん引してきた先人に敬意を示した伝統工芸を用いている。
自動巻き(Cal.6R24)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径40.6mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。世界限定1500本。19万8000円(税込み)。2023年6月23日発売予定。
琺瑯は、初代ローレルのダイアルにも用いられていた技法であり、日本の腕時計産業の黎明期を支えてきた技術である。特徴は温もりのある白色とみずみずしい艶が長年保たれることである。
またセイコーでは琺瑯を積極的にダイアルに取り込んできており、その技術が発揮されたモデルである。琺瑯ダイアルモデルを担当するのが、富士琺瑯工業株式会社の横澤満である。
自動巻き(Cal.6R24)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径40.2mm、厚さ12.8mm)。10気圧防水。世界限定1500本。24万2000円(税込み)。2023年6月23日発売予定。
漆は、日本人の日用品に用いられてきた長い歴史を持つのとともに、神社仏閣、工芸品にも用いられてきた。一般的に漆塗りは木材に施されるが、漆ダイアルモデルの本作は、金属と漆を直接結び付ける革新的な製造方法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせて作られている。
漆ダイアルモデルを担当するのが、漆工芸で有名な金沢で活動し、加賀蒔絵をあしらった万年筆や腕時計の製作を行う田村一舟である。
自動巻き(Cal.6R27)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径40.6mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。世界限定1500本。24万2000円(税込み)。2023年6月23日発売予定。
有田焼は1616年に日本初の磁器として佐賀県の有田にて誕生した歴史を持ち、白く、艶やかで平滑な表情が特徴である。有田が磁器の産地となったのは、有田の泉山磁石場にて良質な陶石が見つかったことに由来し、有田焼ダイアルモデルは泉山磁石場の情景を表現したものとなっている。
また、腕時計に求められる耐久性を実現するため、従来の4倍以上の強度を持つ強化磁器素材が用いられている。担当するのは、創業190年の老舗「しん窯」に所属する陶工の橋口博之である。
自動巻き(Cal.6R27)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径40.6mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。世界限定800本。27万5000円(税込み)。2023年6月23日発売予定。
七宝は、6~7世紀頃に中国あるいは朝鮮から伝来した技術が、日本独自の発展を遂げたものである。その技術は、金属の表面にガラス質の釉薬を載せて焼き付けたもので、エナメルの一種に分類される。
七宝ダイアルモデルを担当するのは、尾張七宝の施釉師である戸谷航であり、鉛を含まない独自の釉薬を用いて、約800℃で複数回にわたって焼成を繰り返した後に研磨して仕上げている。デザインは、海へのオマージュを込めた深いブルーで、波がきらめく様をイメージさせる仕上がりである。
セイコー ルキア グロウ
ソーラー電波クォーツ(Cal.1B32)。Ti(縦37.0×横24.6mm、厚さ8.3mm)。10気圧防水。SSQW071:8万300円(税込み)、SSQW072:8万1400円(税込み)。
セイコーはルキアに、花をモチーフとした新コレクション「ルキア グロウ」のレギュラーモデル5種と限定モデル2種を追加した。
凛と咲く花をモチーフとすることで、本作を手に取ったユーザーの成長を後押しする願いが込められている。また、しなやかに成長する女性を花に見立て、その女性が美しく花開くことがテーマとなっている。
ソーラー電波クォーツ(Cal.1B32)。SS(直径27.5mm、厚さ8.2mm)。10気圧防水。SSVW205:5万9400円(税込み)、SSVW208:6万500円(税込み)、SSVW206:6万2700円(税込み)。
すべてのモデルは、ソーラー電波ムーブメントのキャリバー1B32が搭載されており、女性向けのコンパクトでエレガントなスタイリングを実現しながら、高い実用性を備えている。レギュラーモデルのうち、トノー型モデルが2種である。
共にケースとブレスレットはチタン製で、白蝶貝をダイアルに配している。ラウンド型モデル3種は、シルバーカラー、シャンパンゴールドカラーモデルに、ピンクゴールドカラーが挿し色となったモデルが用意される。
ソーラー電波クォーツ(Cal.1B32)。Ti(縦37.0×横24.6mm、厚さ8.3mm)。10気圧防水。世界限定800本。11万円(税込み)。
(右)セイコー「ルキア グロウ edenworks コラボレーション限定モデル」SSVW207
ソーラー電波クォーツ(Cal.1B32)。SS(直径27.5mm、厚さ8.2mm)。10気圧防水。世界限定800本。8万8000円(税込み)。
限定モデルはedenworksとのコラボレーションとなる。edenworksは「花を捨てずに未来に繋げる」を理念に掲げるフラワークリエイター篠崎恵美によるブランドである。限定モデルはトノー型1種とラウンド型1種で、白蝶貝のダイアルに、ラボグロウン・ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)をアシンメトリにーに配置して、エレガントなモデルに仕上げている。
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