初代からの進化点はケース素材
その上で、新作のL.U.C 1860は進化しているのも見どころである。
最も大きな進化は、ケースをルーセントスティール™にしたことだろう。これまで「ルーセント スティール A223」と呼ばれていたショパール独自のスティール合金で、一般的なステンレススティールの1.5倍の摩耗耐性と優れた硬度が長所。均質な結晶構造と純度の高さからゴールドに匹敵する輝きと光度を持つのも大きな魅力だ。
また、80%がリサイクル素材だという、ショパールの「責任あるラグジュアリー」に適った素材であるところも素晴らしい。なお、ショパールは今後はステンレスモデルのすべてをルーセントスティール™にする予定だという。
そして個人的に大絶賛したいのが、6時位置に配置されていた日付表示を廃したことである。いうまでもなく、ダイヤルには穴がない方が上品であり、よって新作は初代よりさらにドレッシーでエレガントになっている。
サーモンカラーのダイアルに、グレーのカーフストラップ、というカラーリングも洒脱で良い。ダイアルのギヨシェ模様の中心がオフセットされたのは賛否の分かれるところかもしれないが、これはこれで素敵だと思う。
と、すべてが、いいことづくめ。なので初代のセカンドハンドを探して買うのではなく、新作のL.U.C 1860を買うのが大正解なのだろう。
でも、価格がなぁ~。貯金を始めようかなあ。救われるのは、非限定ということ。なんとか、夢でなく現実、にしたいところである。
選者のプロフィール
福田豊
ライター、編集者。『LEON』『MADURO』などで男のライフスタイル全般について執筆する時計ライター/編集者。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演など多数。特にFORZA STYLEが運営するYoutubeチャンネル内の人気シリーズ「腕時計魂」では、“ロック福田”として人気を博す。そのインパクトあるキャラクターと、軽妙な語り口は、老若男女を問わず、多くの時計ファンを魅了している。
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