オメガは、競泳選手であるレオン・マルシャンとダビド・ポポビッチの2名をブランドアンバサダーに迎え入れた。両名とも、世界的な競泳大会で輝かしい成果を出し続ける注目の若手選手だ。
オメガの新たなブランドアンバサダーは、レオン・マルシャンとダビド・ポポビッチ
1973年に開催された第1回大会より、継続して世界水泳選手権のオフィシャルタイムキーパーを務めてきたオメガ。これまでにもオリンピックをはじめとする数々のスポーツ大会にて歴史的な瞬間を記録してきた同社だが、水泳界への貢献はそれだけではない。
輝かしい活躍を見せるスター選手たちをブランドアンバサダーとして迎え入れ、サポートしているのだ。そして今回、レオン・マルシャンとダビド・ポポビッチの2名が、新たにオメガブランドアンバサダーに就任した。
レオン・マルシャンは、競泳選手である両親の下に生まれたフランス出身の選手だ。19歳で東京2020オリンピック出場後、アリゾナ州立大学に留学した彼は、これまでに数々の記録保持者を育て上げてきたボブ・ボウマンコーチの指導によって、一気に頭角を現していく。
2022年世界水泳選手権では、200mと400m個人メドレーでのふたつの金メダルと200mバタフライでの銀メダルを獲得し、先日まで福岡で開催されていた2023年世界水泳選手権でも同3種目で優勝を果たし、特に400m個人メドレーでは世界新記録を打ち立てた。
ダビド・ポポビッチは、自由形を得意とするルーマニア出身の競泳選手だ。16歳で出場した東京2020オリンピックでは100m自由形で7位、200m自由形で4位入賞という結果を出した。2022年の世界水泳選手権では100mと200m自由形で金メダルを獲得し、1973年以来の2冠という快挙を成し遂げている。
ブランドアンバサダー就任にあたり、両選手とも称賛していたことが、オメガの高度な計時技術である。スポーツ計時には、高い公平性や信頼性が求められる。不安定な計時は、選手が積み上げてきた努力を踏みにじり、最悪には競技そのものの衰退にもつながっていくからだ。最後に、同社が研究を重ねて生み出した計時システムについて、簡単に触れておきたい。
レース開始の合図を選手に届けるのは、スターターが持つマイクロフォンデバイスと、各選手のスターティングブロックに備えられたラウドスピーカーだ。スターターの発声やボタン操作が各選手のラウドスピーカーに伝わるため、全選手が同時に合図を受けることができる。
スターティングブロックにはフライング検知システムが搭載されており、公平な競技運営にも寄与している。同時にリアクションタイムも測定しているほか、傾斜角度を調整可能なスタート台によって、選手がより理想的な角度で入水できるように工夫されている。背泳ぎ選手が使用するバックストローグレッジにも、力強いスタートを切るための調整機構が搭載されている。
ゴールの瞬間を捉えているのが、スイミング・タッチパッドだ。選手が1.5~2.5kg程度の力でタッチすることで計測がストップし、順位によってスターティングブロックのLEDライトが点灯する。しかしながら、接戦のためにひと目で勝敗の判別を付けることが難しいことも起こり得る。そんな際に活躍するのが、プールの上に設置されたハイスピードビデオカメラだ。
各選手の記録は、タイムキーピングルームのクォンタムタイマーに保持され、情報処理を加えた上で世界中のメディアに配信される。タイムキーピングルームは、オメガタイムキーパーのみが入室を許され、独立した電源も備えられている。セキュリティ面でも万全だ。
競技の様子を臨場感そのまま、観客に伝えてくれる装置もある。競泳トラッカーシステムは、搭載したカメラによって各選手の動きを追跡記録し情報化した上で、世界中のメディアに共有する。
これによって、我々はテレビの前であっても、会場で起こっていることを知ることができるのだ。このシステムは、観戦者だけではなく、選手やコーチがパフォーマンスを把握し、トレーニングにフィードバックすることにも役立てられている。
数々の装置によって、公平・正確な計時を可能としたオメガ。同社はこれからも、水泳界の発展に尽力していくことだろう。スポーツ観戦の際は、選手たちを裏で支えるオフィシャルタイムキーパーにも注目してみてはいかがだろうか。
Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
https://www.webchronos.net/news/98847/
https://www.webchronos.net/news/98846/
https://www.webchronos.net/features/93740/