スピークマリンは、絶滅危惧種に捧げるアート・シリーズより『アカデミック・コアラ』を発表した。スピークマリンは 21世紀に直面する環境的・社会的課題を意識し、時計ブランドとして世界にポジティブなインパクトを与えるべく、 2020年に、いくつかの取り組みを立ち上げた。 その一つとして、絶滅危惧種に捧げる「アート・シリーズ※」の限定モデルを毎年発売しており、売り上げの一部を保護活動に従事する特定の団体に寄付している。ケース径 42mmと 38mmの 2サイズでの展開となる。
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スピークマリンがコアラ・クルセダーズをサポート
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4年目の今回は、オーストラリアのクイーンズランド州に拠点を置き、コアラの生存をサポートしている社団法人「クイーンズランド・コアラ・クルセダーズ」と共同で、絶滅の危機に瀕し、年々個体数が減少しているコアラに目を向けた 『アカデミック・コアラ』ウォッチを開発した。 コアラはオーストラリアの東部、特にクイーンズランド州を含む沿岸部に生息している。オーストラリアに生息するコアラの数はおおよそ 33,000~ 60,000頭程度といわれる。
野生のコアラは、クイーンズランド州だけで 1992年には 32,290頭だったが、オーストラリア政府は 2032年のコアラの生存はわずか 7,750頭程しか生息しないと 2021年に予測。 また、世界自然保護基金によって 2022年に「絶滅危惧種」に指定されたコアラは、現在次のような問題に直面している。
森林伐採がもたらす、コアラの生命を脅かす要因
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コアラはユーカリの葉しか食べないので、伐採や樹木の病気、山火事などによってユーカリの森が減少すると餓死にもつながる。また、餌を求めて人間の活動場所まで近づくことで、交通事故や他動物からの危害などにより、死に直面することにもなりやすい。オーストラリア政府は、コアラの生息地の 80%がすでに消滅したと推定しており、「クイーンズランド・コアラ・クルセダーズ」は、この状況を改善させるために活動をおこなっている。
スピークマリン「アカデミック・コアラ」
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自動巻き(Cal.SMA03)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。グレード5 Tiケース(直径42mm、厚さ10.5mm)。30m防水。542万7400円(税込み)。※ケース径38mmモデルは535万4800円(税込み)。各世界限定9本。
『アカデミック・コアラ』は、ユーカリの森を守り永続させる願いを込め、複数のグレーの色調で丁寧にペイントされたコアラとユーカリの葉をデザイン。文字盤にはユーカリの森を象徴する深いグリーンカラーを採用し、美しいグリーングラデーションのラッカー仕上げが手作業で施され、チタン製ピカデリー・ケースが力強くそのまわりを縁取っている。
1時30分位置の ‘SPEAKE-MARIN’の回転式トッピングツールのロゴはポリッシュ仕上げで、スモールセコンドとして機能する。 また、ハート型の時針と分針はロジウム・メッキが施され、くり抜かれた部分に光沢のあるグリーンのラッカーが細やかに塗られている。 ケース径は着用しやすい 38mmと 42mmの 2サイズで、ストラップの表地はコアラの主食ユーカリカラーのグリーンリサイクルナイロンストラップ、そして裏地はコーンベースのブラウンレザーを採用した。細部にまでこだわりが感じられる世界限定 9本の希少なモデルである。
自社キャリバー SMA03
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スピークマリンは、スイスのヌーシャテル地方にある工房内で自社製ムーブメントの開発から組み立てまで全行程を一貫して行うマニュファクチュールであり、本モデルではキャリバー SMA03を搭載。この自動巻きムーブメントは、ル・セルクル・デ・オルロジェの名門工房で製造され、精巧な仕上げが施されている。表面のフロントとバックのサファイヤクリスタルは無反射コーティングが施され、裏蓋には「クイーンズランド・コアラ・クルセダーズ」のロゴを刻印した。
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