80年代の「スポルテ MS」をモチーフとした、シチズン「レコードレーベル 1984 クロノグラフ」が発売

シチズンから新作モデルが登場した。1984年に同社から発売された、多機能アナログクォーツクロノグラフ「シチズン スポルテMS」をモチーフとしたモデルである。

シチズンより、新作「レコードレーベル 1984 クロノグラフ」が発売

　過去のアイコニックなモデルのテイストを色濃く引き継ぐシチズンの「レコードレーベル」に、1984年に発売された多機能アナログクォーツクロノグラフ「シチズン スポルテ MS」をモチーフとした新作「1984 クロノグラフ」が発表された。2種のスタンダードモデルの他、4つのショップとのコラボレーションモデルが用意される。

　シチズンの「レコードレーベル」は、シチズンの過去のモデルが持つインディーズスピリットに溢れた多彩な個性を記録することをコンセプトとしたコレクションだ。これまでのラインナップでは、当時のトレンドを反映したアイコニックなモデルがベースモデルに選ばれており、国産ヴィンテージファンからも注目されてきた。

　今回発表された「1984 クロノグラフ」は、1984年発表の多機能アナログクォーツクロノグラフ「シチズン スポルテ MS」をモチーフに、レトロでスポーティーな雰囲気を持つポスト・ヴィンテージテイストにまとめられたモデルである。オリジナルモデルから、サブダイアルの配置や、特徴的なケースからバンドにかけてのスタイリッシュなライン、武骨な印象のベゼルの飾り穴を引き継いでいる。ここに本作では、光発電の「エコ・ドライブ」を搭載して利便性を高く、現代的にアップデートされている。

　スタンダードモデルとして、トラディショナルなツールウォッチの趣の強いブラックダイアルモデルと、パンダダイアルの2種類がラインナップされる。後述するコラボレーションモデルに対して武骨な印象もある仕上がりだ。

コラボレーションモデルも多数登場！

　本作では、ブラックダイアルモデルとパンダダイアルの2種のスタンダードモデルの他、「BEAMS」、「JOURNAL STANDARD」、「Ontime/move」、「TiCTAC」とのコラボレーションモデルも用意される。

　ゼル、ケース、バンド、それぞれの磨き方を変えることで特有のテイストを生み出している。サブダイアルのひとつずつにも異なるパターンを入れ込み、クロノグラフの機能的表情にアクセントを加えている。オリジナルモデルをベースにしながらモダンなテイストにまとめている点はBEAMSならでは。

　80年代らしい無機質な工業製品の美しさを演出できるように全体的にグレーでまとめ、スタイリッシュながらもスポーティーな印象に仕上げられている。BEAUTY&YOUTHを展開するユナイテッドアローズらしいオレンジカラーの挿し色もポイントである。

　60年代から80年代前半まで見られたオレンジの挿し色によってレトロ感を与えたモデル。ヴィンテージのホワイトダイアルが陽に焼けたことにより生まれるアイボリーをイメージしたダイアルに、僅かに退色した印象に仕上げたブラックのインダイアルを採用したポスト・ヴィンテージ感のある一本に仕上がっている。細部まで入念にデザインされた本作には、JOURNAL STANDARDの見識が光る。

　バンドとケース、ダイアルをブラックに統一することで洗練された印象に仕上げられたモデル。個性的でビビッドなグリーンとイエローの挿し色には、TiCTACらしい遊び心が感じられる。シルエットは他モデルと同じであるにもかかわらず、非常にモダンなテイストにまとめられている。