マイクロローターとエナメルダイアルを備えたH.モーザー『ストリームライナー・ スモールセコンド ブルーエナメル』

2023.11.17

H.モーザーは、独自性、性能、クラフトマンシップを融合させた『ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル』を発表した。このモデルは、上品で洗練された高性能な時計を愛する人々のための芸術作品と言える。ムーブメントに完璧にフィットするようにライン、プロポーション、サイズが見直されたステンレススチール製ケースの中心部には、H.モーザーの 18 番目の自社製キャリバーが搭載されている。H.モーザーの技術力と美的感覚を具現化したこのモデルは、独立系時計ブランドのマストハブ アイテムとなるだろう。

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル
手巻き(Cal.HMC 500)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約3日間。アクアブルーフュメダイヤル。SSケース(直径39mm、厚さ10.9mm)。12気圧防水。534万6000円(税込み)2024年春発売予定。。

 『ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル』は、12 気圧防水の39mm 径のクッション型ステンレススチールケースモデルで、1920 年代から1930 年代にかけて活躍した初の高速列車を思わせる丸みを帯びた美しい曲線を特徴とし、名前もそれに由来する。今回のモデルではプロポーションが一新され、よりすっきりとした伸びやかなラインが際立った。これは、新開発のキャリバー HMC 500においてサイズが小型化されたことにより実現したものだ。ケースから流れる曲線をつなぐように優雅なアーチを描く一体型ステンレススチール製ブレスレットは非常に複雑な構造で、きわめて滑らかなラインを備えおり、ブレスレットを構成する個々のリンクは、洗練された繊細さとしなやかな柔軟性を兼ね備えている。

グラン・フー エナメル

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

 ケースとブレスレットに使用されているスチールを強調するために、H. モーザーはグラン・フー エナメルダイアルを採用した。「アクアブルー」と名付けられたこのダイアルは、熟練した職人の芸術的な技により、ブランドを象徴する有名なフュメダイアルを新たに解釈したもので、ゴールドのベースに打痕模様を打ち出す作業から始まり、色の異なる3 つの顔料を湿らせて細かく砕いてから塗布して濃淡を生み出している。

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル
 

 一つひとつの顔料を慎重に加え、炉で熱して酸化させ、むらなく溶融させるまでの工程は、熟練のエナメル加工職人であっても細心の注意と途方もない忍耐を必要とする。透明感のある「グラン・フー」(高温焼成)エナメルに仕上げるまでに計12 回もの焼き入れを行い、ようやく中心から周辺に向かって徐々に色が濃くなるグラデーション効果を備えたフュメダイアルが完成する。こうして生まれるダイアルには、ひとつとして同じ物はない。

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

グロボライト®をインサートした立体的な時分針

 
ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

 スチールのアプライドインデックスは、ロゴを排したダイアルの縁を際立たせている。2 つのセクションに分かれた立体的な時針と分針には、スーパルミノヴァ®を混合した革新的なセラミックベースの素材であるグロボライト®のインサートが配され視認性の確保に貢献している。ラッカー仕上げと円形模様が施されたサブダイアルの6 時位置にオフセットで配置されたスモールセコンドは、ベースとなるダイアルと美しくバランスしている。

初めてマイクロローターを採用した自動巻キャリバー HMC500

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

 『ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル』を駆動する新しい自動巻キャリバー HMC500は、完全自社製で、H. モーザーが21 世紀に開発した中で最も小さいムーブメントだ。H.モーザーのCEO であるエドゥアルド・メイランは、このムーブメントの開発を次のように振り返っている。「私たちの当初の目標は、スリムであると同時に高性能なムーブメントを生み出すことでした。その後、私たちはサイズを最適化するために多くの時間を費やしました。当社の歴史上初めてマイクロローターを採用することにしたのは、それが理由です。このプラチナ製のマイクロローターはボールベアリング上に取り付けられており、ラチェット式両方向巻き上げシステムを備え、約3 日間のパワーリザーブを確保するのに十分な香箱のトルクを生み出します。また、利用可能なスペースに組み込めるような、より小さくスリムな部品と機構を開発する必要もありました。脱進機の性能を低下させることなく小型化することにも成功しましたが、この技術的な偉業は、当社の姉妹会社のプレシジョン・エンジニアリング社の持つ専門知識によって実現したものです。

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

 スペース、トルク、巻き上げシステムに関する課題により、作業は容易ではありませんでしたが、結果として今回の小さなケースのベースとなるムーブメントを作り上げることができました。自社開発またはパートナーであるアジェノー社との共同開発によるモジュールと組み合わせることで、新しいコンプリケーションを導入することも可能になります。キャリバー HMC 500は、きわめて現代的な仕上げのオープンブリッジを備え、伝統的なモーザーストライプとアンスラサイトグレーのコーティングによる装飾が施されています。マイクロローターには、ブランドのロゴが誇らしげにあしらわれています。」

ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル

  • ストリームライナー・スモールセコンド ブルーエナメル
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Contact info: エグゼス  Tel.03-6274-6120


H.モーザーからレアメタルをケース素材に採用した「エンデバー・パーペチュアルカレンダー タンタル ブルーエナメル」が登場

https://www.webchronos.net/news/91632/
H.モーザーが手がける、リアル世界とメタバース上での存在を繋ぐ画期的なプロジェクト「エンデバー・センターセコンド ジェネシス」

https://www.webchronos.net/news/88786/
『クロノス日本版』編集長が提案する「次世代の“ラグスポ”」6選

https://www.webchronos.net/features/67695/